ペイントで描いたのから毛が生えた程度のやっぱり濃淡に乏しいビビッドな感じの絵を描く、場合によっては深淵と冠され得る絵師の絵でも個人的にはそれが良い感じに味として作用して興奮するってことはまあある。
大ざっぱにいえば目は大きく目に対する光の反射もデフォルメされて描かれているという点で萌え絵の系譜で、最初は自分なりに模範の萌え絵を意識して描いてたのだろうが、途中で(段階としては結構早い段階で)挫折して成長が止まったような絵というものだ。
しかしたとえ同じ絵柄が模範であってもその模範の結果が人による異なるわけだから、つまり枝分かれするように、おそらく意図せず自分なりの絵柄になっていくんだろう。
これは模倣の完成度の低さに由来するものだから、むしろ完全な模倣ができるなら、ある意味で才能のない絵師から独特の絵柄というのは生まれ得ない。
正統な意味で才能が有って完成形に到達できさらに守破離できるようなセンスの持主のみが新たな絵柄を創造できるのだろう。
模倣してから完璧に描けるようになるまでの過程の終点は1点に収束しているはずだから、諦めず成長を続けた場合は目標とする絵柄と同化することになる。悪く言えばここで個性が失われる。
その途上の多数に枝分かれしてるような分岐のふくらみの一つにあって、それ以上模倣の完成度を高めることを諦めることは、ある意味で肯定的に受け止めることができる。
そこで成長を諦めたからこそそういう個性的な絵柄で自分の絵柄が固まったというだから。
当然お世辞にも商業エロ漫画に掲載されるような気配は微塵もしない絵なのだが、純粋に個人的な性欲のためという視点において不思議な魅力というものはあったりする。
ほんとにおおざっぱにいえば確かに萌え絵なんだけど、それぞれこの絵師の描いたものだと判定できる程度には絵柄全体に示差性が認められるんだな。たとえ下書きのレベルでは全く判別がつかないことはありえても、塗りとかその他さまざまな要素によって生み出されてる総合的な違いなんだよなあ
天原の下手糞だけど味のある絵もAIで量産できるかね
ペイントで描いたのから毛が生えた程度のやっぱり濃淡に乏しいビビッドな感じの絵を描く、場合によっては深淵と冠され得る絵師の絵でも個人的にはそれが良い感じに味として作用し...