山上容疑者のやったことはもちろん非難されるべきことであり、司法のもとに裁かれるべきことである。
その前提は崩さずとも、長年にわたり統一教会が起こしてきた犯罪と、自民党が癒着してきた事実もまた裁かれるべきである。
このようなことで亡くしていい命ではなかった
一方で、山上の立場にたってみると、最適なターゲット選定でかつ目的は十分すぎるほど発揮していると理解できる。
安倍元総理は、統一教会と自民党、各議員の生殺与奪を握る重鎮、首相時代に構築した官僚をコントロールできる立場、さまざまな問題の要石だった。
その要石を失ったとたんに、さまざまなバランスが崩れた。まだ3週間程度だというのに。
各議員のそのスキャンダルも出てきているが、中には内部リークともとれる情報も出ている。これは彼の影響力がその死によって消滅したからだろう。
安倍元総理のもとで出世してきた官僚たちもこの流れで力を失うのではないかと言われている。
官僚たちの口から過去してきたことをいうことはないだろうが、安倍元総理とは距離があった大臣や官僚が増えていけば、
今までのスキャンダルのリークなども増えてくるんだろうなと思う。
テロに屈しないというのは正しいことではあるが、テロの裏にあった社会の歪は無視していいわけではなく、その歪を明るみにでた今それは改善差しなければならない。
山上のテロの目的はその歪を明るみに出すことだとしたら、ある意味我々はテロに屈した状態である。
再びテロを起こさないように歪を直し、そして山上を英雄化させないためにも歪みを直す新たなヒーローが政治には求められている。
これはほうとそう思う。いまこそ政治改革のヒーローが出るチャンスではある。自民党内で改善ができる人がいればの話だが。