2022-06-05

深夜宅配

金曜日の夜、ひとりで酒を飲んでなんとなくシティヘブンネットを開く。プロフィール写メ日記の胸やくびれを見て、それを直接見て触りたいという感情が湧き上がる。

「これも何かに生きる経験になる」と自分に言い聞かせてお店に電話をかけた。家に到着するまでの間に近所のコンビニ現金を下ろしに行く。ファミマATM楽天銀行対応していないので、少し遠いセブンまで歩く。インターホンが鳴ってカメラ越しに顔が見える瞬間は興奮する。不思議と直接姿を見るより、インターホン映像越しに見る方がなぜか気持ち高まる

シャワーのためにお互い作業的に服を脱ぐ時間の気まずさと、イソジンでうがいをすることの業務感でだんだん気持ちが落ち込んでくる。狭いシャワールームで、あれだけ望んでいた身体がそこにあるのになぜかひどく冷静な気持ち。表面的な内容の雑談無意味さにもだんだんと疲れてくる。

ベッドで熱心に仕事をしてくれている様子を見ると、なんだか自分介護を受けているような気がしてくる。お金を払って身体ケアをしてもらうという点で、実際大差はないのかもしれない。果てる前から完全に冷静になってしまっているので、果てた後も賢者タイムになっても気持ちの落差がほぼない。

自宅に一人取り残されたあと、自分が欲しいのは行為のものではなく心の繋がりなのだと再認識をしてマッチングアプリを開く。一覧表示されたユーザーの横で光っているオンラインアイコンと、シティヘブンネットの待機中アイコンはいったい何が違うんだろうか。オンライン順の並び替え機能と即ヒメで絞りこめる機能区別も、自分にはすでにできなくなっていた。

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