https://www.vogue.co.jp/change/article/international-womens-day-diane-danzebrink
「生物学的女性は人口の約半数を占め、そのほとんどが更年期を経験します。なのに更年期は、長い歴史の中でジョークのように扱われ、それによって多くの女性たちが沈黙を強いられてきたのです。調べていくうちに、ネット上には何千もの『助けてください』『気が狂いそうです』といった悲痛な声があることがわかりました。それなのに、なぜサポートがないのだろう? その気づきが私のターニングポイントになり、’15年に、まずは主に情報発信をする『Menopause Support』を立ち上げるに至りました」
「活動をするにあたってダイアンが掲げた3つの目標がある。1つ目は、医学部の必修授業の中に更年期障害を入れること。2つ目は、不当な解雇や不利益などをなくすために職場での理解を促すこと。そして3つ目が学校の性教育に導入することだった。そして#MakeMenopauseMatterキャンペーン開始からわずか9カ月のうちに、イギリスの教育大臣がイングランドにおける義務教育のカリキュラムに追加することに合意。実際に2020年から、人格的・社会的発達支援教育(PSHE)の授業の中で、更年期が取り扱われている。」
「また、治療方法に対する正しい理解促進も喫緊の課題だ。現在、ヨーロッパやアメリカでは更年期障害を抱える女性の4割がHRTを受けているが、日本は2%未満。ダイアンがそうだったように、HRTに対する誤った認識が恐怖心を招き、治療の選択肢を消してしまっているのだとしたら、大きな機会損失だ。」