2022-02-01

ゲーム開発費の高騰が招いた大型買収

BethesdaやActivision BlizzardXboxが買収した件に続き、規模は少し小さいがBungiePlaystationが買収した。

もちろん巷で言われているようにXboxPlaystationというビジネスの強化ももちろん大きな目的ではあるだろうが、

個人的には過去10年近く続いてきた「開発費という賭場のレートを無理矢理引き上げて対戦相手ギブアップさせる」という

大手パブリッシャーゲーム市場における戦術の末路という感じがしている。

半導体不足がそもそもの賭場の拡大を阻害しているという想定外トラブルも大きな原因ではあるだろうが

自分たちで上げてきた博打のレートがいよいよ自分たちの首を絞め始めて悲鳴を上げていた博徒が賭場を仕切っていた組に囲われている状況に見える。

Bethesdaは正にそれで、インフォグラフィックスで華々しい数字を掲げたところで、TESシリーズしろStarfieldにしろ莫大な金がかかるのに

外したら会社ごと傾くような状況だったわけで懐を支えてくれるパトロン必須だっただろう。

Activision Blizzard普通であれば特に囲われる程苦しい状況に居たわけではないだろうが、

セクハラ問題という爆弾が弾けたことで屋台骨が揺らいだところを上手くxboxに攫われたというのが正しい感じか。

Bungieについては、MSから飛び出してActivision Blizzardを頼ってDestinyリリースしたけどそこからも飛び出して、結局Playstationに囲われた。

正直、開発中のタイトルはあるだろうが、表に出たのがDestinyシリーズしかないBungieに4100億の価値があるかというと微妙だと思うが、

xbox屋台であるHaloブランドを立ち上げたスタジオPlaystationが買収」というニュースには価値があるのは確かなのでその辺も加味されたうえでの買収額かな、とは思う。

ただまぁ、Bungieも賭場のレートを引き上げる施策にずっと噛んできたスタジオで、いろんなパトロンから逃れ続けてきたところなので

自分たちが上げてきた賭場のレートに苦しんでいたにも関わらず頼れる先があまりないという状況ではあっただろうからPlaystation傘下に入るのは自然な流れだとは思う。

他に行く先なんかそう多くないしね。

賭場のレートが上がることで儲けていた賭場を仕切る組が、結局自分たちの身銭を切って賭場の保全に乗り出さざるを得ない状況になってきている。

これからもっと博徒が囲われるのか、半導体不足が解消され賭場拡大が再度加速できればまたレートが上がっていくのか、そうなったときに他の博徒はどうなるのか?

から見てるとあまり健全な状況には見えないな、というのが正直なところ。

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