なぜかというと金はトラブルをたくさん産むからだ。相続時に血縁があるんだかないんだか分からない親戚達とバトルしたので、嫌というほど分かっている。
そのために人に嘘をつくようになった。いやー結構金持ってるんですよ!なんて言えない。
同じ年代の感覚に合わせて話もしないとならない。車や家のローンなんて一生借りもしないのに話しを合わせるためにわざと同僚に相談したり、上司には若者らしく、金欠で大変ですよ、、、なんて嘘を笑いながら話している。
次に人を信用できなくなった。
例えば銀行に行った時、支店長が出てきて挨拶してくる。で、だいたいその次は資産運用の話。別に自分自身がどうこうではなくて、自分の金に用があるから挨拶しにくる。まあ、それが彼らの仕事なので当然なんだけど。自分が言いたいことはそれが個人レベルでやってくるということ。勘のいい奴は気づいてるのか、それとなく近づいてくる。親族、恋人や友人さえも疑わなくてはならない時がある。
もともと、仕事にやりがいなんて求めてないのもあるが、働かないと生活できないし楽そうだからで職も選んだので、何のために1日の大部分をやりたくもないことに費やすのか分からなくなった。
株とかの配当のほうが自分の年収より高いので、本当にバカらしくなる。
こんな感じでだんだんと性格も変わり、最近は何処となく孤独も感じるようになった。
幸いにも自分に贅沢をする欲が無く、豪遊して身を滅ぼすみたいなのは無いが、これなら昔みたいに安居酒屋で何も隠すことなく開けっ広げに本音で話したりしてた学生時代のがよっぽど良かった。あの時は身の丈にあった人生を送れてた。
金はあり過ぎても良くないし、無さすぎても良くない。なんだかんだで、普通が1番なんだよな、と。
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