2022-01-05

私は幼少期から母に子ども向けのミュージカルによく連れて行ってもらっていた影響もあって、1番の趣味は今も昔もずっと舞台観劇だ。成長していくにつれ国内外歴史に触れたいと思うようになり、ミュージカルに留まることなく、能楽歌舞伎さらには京劇観劇するようにもなった。

そんな私が中学生の頃に帝国劇場で上演されていた「レ・ミゼラブル」でひと目見てその才能に惚れ込んだ相手がいた。

それからというもの、私はその人に夢中になった。

読んでいた雑誌読者モデルとして掲載されていたこともあって服装も、メイクも、そして誰に対しても優しく謙虚でいながらもきちんと個性を持っている性格も、私にとっては憧れになった。高校の頃にその人と同じような格好をするために貯金を握りしめて片道2時間かけて原宿へ出かけて買い物をしたこと、使っている化粧品を知ったら同じものを使っていたこと、その後YouTubeチャンネルが開設されてからもその更新が楽しみだったこと、すべてがキラキラした思い出だ。

学生時代アルバイト代はもちろん、大学卒業して就職してからもその人の名前がある公演のチケットを購入しては劇場に足繁く足を運んだものだ。むしろ学生時代なんてそのためにアルバイトを3つ掛け持ちしていたまである

その人の存在が、私の頑張る糧だった。

しかしもう、それもできない。

それどころか、この増田を書いている真っ最中にも悲しい報道がなされた。

やるせない。

でも、私にはその人のような素敵な人になるために、必死で生きることしかできない。

あれから3週間が経ったけれど、私の心にはまだぽっかりと穴が空いていて、言葉に言い表すことが難しいような虚しさがある。

どうか、どうかあなたには笑っていてほしいと願うばかりだ。

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