小学生でも頭がいい人は頭がいい。
しかも余計な前知識を持ってないし、素直だし、記憶力や集中力も高い。
たとえば適当な公演をやってからレポートを書かせるとして、偏差値40ぐらいの大学生を集めて書かせるのと偏差値60の小学生を集めて書かせたのとではどっちが上なのかは分からないだろう。
まあこれは穿った見方なので「平均的な偏差値50ぐらいの小学生」を考えてみるとしよう。
でもこれだってその小学生には人並みの理解力は備わっているし、前述の通り頭の柔らかさはそこらの社会人じゃ比べ物にならない。
じゃあ実際にそのラインの相手を想定してパワーポイントなんかを作るとたいてい失敗する。
信じられないような勘違いをしてきて、「いいやこれは説明の仕方が悪いんだ」なんて平気で行ってくる。
10年前まで信じられていたAという俗説が覆されたのですというテーマで話していたものを、「そのAって50年前に発見されたことですよね。Aが新たに発見されたみたいに貴方はいいますけど50年前に発見されているんですよ」なんて信じられないような勘違いをする。
これじゃあどうしようもない。
じゃあ「頭の悪い小学生にも分かるように」なんて想定をすると、今度はにっちもさっちもいかなくなる。
下限がなくなってしまう。
「小学生にも分かるように」で本当にいいたいのは「IQが80あれば分かるように」なんじゃないだろうか?
つまりは「10人に1人レベルの馬鹿は最初から無視していいが、それより上にはなんとか伝わるように」というである。
こう考えると俄然なにを目指すべきかが分かってくる。
「10人に見せたときわからない人が2,3人出てくるような気がする表現や説明は避ける」を徹底していけばいいのだ。
マニアックな表現はさけ、専門家だけの常識となっている部分は噛み砕いていけばいい。
対象とするグループが決まっているのなら、そのグループの中に偶然IQ80未満が10人に1人紛れ込んでいることをイメージしてそれ以外の相手には伝わるように努力する。
というかそもそもIQなんて持ち出さずに「10人に1人しかいない馬鹿や頓珍漢以外には理解してもらえるように」という考え方でいいんだろうな。
ただこういった言い方を多用すると説明が伝わらなかった時にその馬鹿が「俺を馬鹿だと思ってるんだろ!」と切れてくるから、「小学生にも分かるように」というちょっと意味の測りかねる表現が流行ってるに違いない。
なるほど、納得したわ。
すまんけど小学生にも分かるように書いてくれん?
おれ より オマエがバカ!