内部では色んな意見があるとはいえ、過去に与党がオタクの表現規制に関する法案を出してきたときに野党がそれを阻止する為に動いてきたのは事実ではある。
そんな中で、オタクが野党側に何をしてきたのか、恩をどうやって返してきたのかといえば、何もしてこなかった。やってきたことといえば、"俺たちの麻生"と与党の表現規制派の議員を持ち上げたくらい。
おそらく野党側の議員たちはオタクの表現の自由を守る活動しても応援してくれるのはこれくらいなのかなと思ったことだろう。私もオタクは本質的に政治に興味がないから動かないんだろうなぁとか思ってた。
それが表現の自由以外の政策も多くのオタクと一致する山田太郎議員が出てきたら一変。表現の自由を守る議員の代表のように扱い、それまでのオタク側の政治に興味がない雰囲気も一変。山田太郎議員の為に活動するオタクたち。
思えば、与党が法案を出したときには与党にも野党にも表現規制賛成派はいるといいつつ、左派やリベラルの誰かが表現規制っぽいことを呟いたらこれだから左翼はとひとまとめにして語られるのは以前から続いてたこと。
野党側がどれだけオタクの表現の自由の為に頑張っても恩を仇で返され、与党側は一歩間違えたら規制に繋がる法案を出しても与党にも野党にも表現規制賛成派はいると言われて何も責められることはない。んでもって、これまで野党側がしてきたことは無視され、保守的な思想を持つ表現の自由を表明する議員が今までに見たことがないほどに持ち上げられている。
野党の議員さんだって馬鹿じゃないから気付いてしまったんだろう。オタクは表現の自由だけが大事な訳ではなく、保守的な思想が前提の上で表現の自由を守ると言ってる人しか応援しないと。
野党だって票を稼がないといけないから、それだったらどれだけ表現の自由を訴えても票を入れてくれないオタクの為に活動するより、票を入れてくれるかもしれないオタクの表現を規制した方がいいんじゃないか、問題もあるんじゃないかと考えてくれる人の為に動いた方が票につながる。どうせオタクの為に活動したって、票には繋がらないんだから。
奇しくも赤松健さんが昔にオタクが票に繋がることを示さないといけないみたいなことを言ってた記憶があるけど、そこにどれだけ大票田があったとしても、自分たちに入れないと思ったら逆を向くのは当然の話。
それでもリベラルはオタクの表現の自由を守るべきというのであれば、オタクはリベラルに甘えすぎだと思う。議員なのだから票を入れてくれそうな人の方に向くのは当たり前。最近の変化は野党にオタクはどう転んでも野党に票をいれないとバレちゃっただけの話。
逆にいえば、これまでオタクの表現を規制すべきと考える人の方向いてたのに、票田になるとわかれば一気に逆転させる自民党の手腕が鮮やかともいえる。
まとめると、野党側が反オタクになったのは、表現の自由の為に頑張った野党にオタクが恩を仇で返すことしかせず、表現の自由以前に保守側の議員にしか票を入れないとバレちゃったからだと思う。
こう書くとオタクの中にもリベラルや左派はいると返されそうだけど、それは少数派の一部だよね。他の大多数のオタクたちはどれだけ野党が表現の自由の為に頑張っても、野党に投票しよう応援しようとは動かないよね。与党側はちょっとオタクに甘い動きを見せれば(むしろ見せなくても)流石と言われるのに。ここで書いてるのはそういうことです。