今年自社で支給されるのかどうかは知らないが、支給されるにしても非常に憂鬱である。
なぜか自社では賞与支給があるたび、上長から「社長や経営陣に対してお礼の言葉を述べるように」との指示命令が必ず飛ぶ。
なんだそれ教祖に忠誠を強要される宗教か…単純に「気持ち悪い」。
本来、賞与にしても月例の給与にしても、労働の義務を果たした対価として受け取る権利を有するものである。
賞与は業績などの影響を受けるが、支給すると決定したなら、それはやはり労働の義務を果たしたことに対する対価として支給するものであり(現にしっかり「査定」されている)、労働者は受け取る権利を有するものである。
よって、語弊や語感の問題はあるかもしれないが、労働の義務を果たしている限り、受け取ることは「当然(の権利)」である。
同様に、経営側も「はたらく(労働の義務を果たす)のは当然」と考えており、人によってはそう口にしてしまう者もいる。
それと同じだけのことだ。
「いつも朝早くから夜遅くまでお疲れ様、ありがとう!」などと述べる経営陣は誰もいない。
給与賞与は労働者にとってはたらく意義のうちの重要な部分を占めるものであり、経営側にとってはここを確実に抑えてしまいさえすれば優位な状態で事を運ぶことができる。
労働者に対する支配コントロールを強めるための有力な道具の1つであることは間違いない。
逆に、労働者側の立場として、それなりのインセンティブを示されれば多少面倒、不服なことでも遂行することもないとは言い切れない。
ただ、ここまであからさまに平然とやってのけるその神経はやはり気持ち悪さを禁じ得ないし、賞与支給日が近づくにつれ憂鬱になる。
確かに。
過去、このお礼の言葉を狙ってかたまたまかは知らないが述べなかった同僚がいて、以後、徹底した冷遇、パワハラ、セクハラ(同僚は女性)を受け続け、退職に追い込まれた事例もあるからな。