彼は私の裸の姿やフェラチオしてる写真を写真に撮った。4Kのカメラで動画撮影していたこともあった。
私は彼に写真を撮られたくなかったが、徐々に許してしまった。むしろ、撮られて傷ついている自分にマゾヒスティックに酔った。それでも定期的に、ことあるごとに絶対流出などしないように、と釘をさした。
彼はビットロッカーかけているから、大丈夫といった。保存用のPCを買っていいか聞いてきた。いつもお金がないと言っていたが、カメラやPCを買うお金はたくさんあったようだ。
これは後で発覚したことだが、メンズエステなどにもいって、何人かの女性とデートもしていたようだった。
私は彼がログインしっぱなしだったPCのTwitterをのぞき見たことがある。
彼は、ある性的な写真を配布しているアカウントに私のフェラチオしてる顔の写真と引き換えに写真をくれないか、とやりとりしているDMのログがあった。
彼が送った私の写真には
「ひでー顔wwww」
と返信が来ていた。
何年も信じてきた彼はそこにはいなかった。
離婚の協議の最終日、最後に私の写真が残ってないか確認させてほしいと言った。この日は第三者にも立ち会ってもらった。その第三者は彼の親友だった。
私はもう彼のことを信用することはできなくなっていたので、彼がいくら写真はもうないと言っても信用できなかったのだ。
彼の部屋で、「本当にもう写真がないか確認して」というと「もうないって言ってるでしょ」と言って確認さえしない。
「じゃあ私が探すわ」というと印刷された私の写真がまだ捨てられずに残っていた。
「やっぱり、あるじゃない!」そう言うと、「俺はADHDなんだからしょうがないだろ!」といつもの調子で彼は怒り、悲しみ、涙ながらで言った。
私が更に探そうとすると、「いい、俺が探す」と言う。散らかった彼の部屋の、物を足でめくりながら探していた。
「俺の創作物があるから、個人の自由として、それは無理」というようなことを言って、20分ほど論争になった。
そのうちに彼が「見られるくらいなら死ぬ」といって、首吊りロープに首をかけた。立ち会ってくれた人が、「ここは俺に任せて」と私を逃してくれた。
あの一つ言っておく ADHDが約束を守るわけねえぞ
ですよねぇ。
ボーダー同士が痴情のもつれを起こして発生した地獄を見事に表した名文 12ポイント