2021-04-25

同人オタク音楽ライブ愛好家が五輪中止を言ってはいけない理由

親愛なる同志たちへ、僕もできれば愛を捧ぎたかった。


東京における直前告知で効力の強い有観客催事中止の報を受け、有明で開かれるはずのイベントはなくなり、誰もいないホールに机が並ぶ異様な光景が生まれた。静かに混乱が巻き起こっている。

国や自治体がありとあらゆる娯楽や飲食を抑圧し、それでも五輪は着々と開催へと進んでいる様子は、態度があべこべであると誰しもが怒りを投げかけた。

五輪も中止しろ

そう言わんばかりの空気が取り巻いている。

しかし、見えない無辜の民たちの雰囲気に乗り、同じことを言ってはいけないのだ。

持っていると思い込んでいる矛が、次に向くのは私たちからだ。

五輪が仮に中止したとして、そのあとに待つのは如何なる催行も「民が許さない」世界である

いくら生活がかかっていようと、いくら人生唯一の潤いであろうと「五輪がやめたんだからあなたもやめるんだ」と強く殴られるのだ。それが例え全てを否定することと同義だとしても、無辜の民はなりふり構わない。

五輪感染対策成功すれば、その後残された国レベル安全対策ガイドラインに基づきあらゆるイベントを開催出来るだろう。

もしも五輪感染対策が失敗すれば、国かオリンピック委員会悪者になる。その屍を踏み、さらに強固な対策をもって催行に臨む選択肢がまだ残っている。

五輪スケープゴートにもなり得るのだ。

五輪が始まる前に何かしらのイベント対策に失敗してしまえば、五輪を待つでもなく「全てが止まる」。

五輪より先に転んではいけないのだ。

どれだけ今が理不尽だろうと、従って耐えるしかない。まだ相手が見えるから耐えられる。

耐えなければ、姿の見えぬ理不尽に全てを否定される未来がやってくる。やつらには文化を殺す力がある。

かつて無辜の民から受けたあの目をまだ覚えているだろうか。

名前の知れぬ声ほど残酷である。信じるには早い。

そういう自分も同じかと言うだろう。

頭の片隅に書き留めておくだけでいい。

私の刃は鈍だ。

  • 東京コロリンピック         https://anond.hatelabo.jp/20210425214215 https://anond.hatelabo.jp/20210425020803 https://anond.hatelabo.jp/20210425170319 https://anond.hatelabo.jp/20210425103012 https://anond.hatelabo.jp/20210425084041

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