2021-02-26

下手に良い家に生まれもんじゃない

私の家は多分そこそこ金持ちなんだと思う。家もやたらでかいし、何より十〇代続いた増田家の本家なのである

子供の頃から不自由なく暮らして、欲しいもの基本的に何でも買ってもらって、お年玉小学生にして十万超えを貰うような田舎お嬢だった。

祖父は私が子供の頃から十〇代さんと呼び、長男とは付き合うな、次男しろ外人は駄目だと言いながらも私をべたべたに可愛がってくれていた。

初孫で一人娘でたった一人の跡取りちゃん。そりゃもう、蝶よ花よと私はお姫様だった。

このままここに居たんじゃ人間駄目になると気付いた私は二十歳そこそこで実家を出た。

子供の頃は漠然と家を継ぐんだろうな、と思っていたが反抗期に入ると継ぎたくない、嫁に行ってやる。などと言っていた。

それなりに大人になると継がなきゃいけないな、という責任感に代わってくる。私の代で増田家を終わらせるわけには、やっぱり行かないよな……と。

まず結婚はする「べき」で、子供を産む「べき」で、それだけで既にうんざりしてくる。

まず私が結婚したいかと言えば、別にである子供が欲しいかと言えば、別にだ。猫が居ればいい。

もし子供を作るとすれば最低二人欲しい。私のように一人っ子だったら、我が子に同じ重圧を一代分追加して渡さなければならないからだ。

私はオタクで、漫画ゲームが好きで、推し漫画推しゲームがあって今最高に人生楽しい

なので彼氏はいるが結婚願望はさっぱりない。でも子供を産む期限は刻一刻と近づいてきている。

漫画みたいに私の細胞を使って勝手培養液で作っておいてくれないかな、と思う。

実家に帰ればいつ結婚するのかと責められる。

十〇代目じゃなけりゃ、結婚しない生き方とか、そんな選択肢もあるだろう。今のうちに稼げるだけ稼いで、老後は猫と暮らし勝手死にたい

継がなきゃいいのでは? と思うかもしれないが、さすがにあれだけ可愛がって育てて貰っておいて申し訳ない気持ちがある。

そんな気持ちと、私の人生なんだから好きにさせろという気持ちが未だにぶつかり合っている。

3代目くらいの次男の家に生まれたかった。

  • 何代目か知らん 次男の家に発生した者だが 人生苦しいぞ うんこ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん