ドラマの中では大勢の役者がマスクをかけずに集まり、喋っていたからだ。
一般市民は不要不急の外出を控えるように言われ、家の外では常にマスクをかけ、食事のときにもかけるようにとまで言われ、時差出勤だ在宅勤務だリモート会議だと言われている。帰省したいのに出来ない、見舞いに行きたいのに行けないなどという思いをした人も多いだろう。
飲食店は槍玉にあげられ、座席数を減らし、検温や消毒などの対応をしてもまだ時短営業を要請されている。
それなのにドラマの中では……だ。
「役者がコロナに感染」というニュースがあっても「でしょうね」としか思えなくなった。
申し訳程度のアクリル板を置くだけでマスクをかけずに喋る喋る。
あるテレビ局のニュース番組でキャスターがマスクをかけて出演すると絶賛されていたが、違和感しかない。
そこらへんの会社が「これからはマスクをかけて仕事をします」なんて言ったら「今まで何をしていたんだ」と袋叩きの目に遭うだろう。
また、あるバラエティ番組で放送された映像によると、街で知り合いに会った芸能人はマスクを外して挨拶をしていた。
マスクをかけずスタジオに集まって政策がどうだという話に花を咲かせる人たち。
テレビ業界は「規制せずにいてくれてありがとうございます」「感染拡大の一端を担って申し訳ございませんでした」と言うべきであって、「感染拡大が止まらないのは政府のせい」などとは決して言ってはいけない。