高学歴の人や高度な技能を持った専門職の人にありがちだけど、茂木外相の外国人記者への対応を見てそんな人の存在を思い出した。本人に悪意はないんだけど、全般的に素っ気なく少し癖のある言動が相手に違和感を与え、立場や経歴も相まって偉そうだとか失礼だとか思われてしまう人。
普段は同じレベルの能力の人か能力を忖度してくれる人に囲まれて仕事や生活をしているので、本人にうすうす自覚があっても特に問題だと思ってないし治す気もない。だからその人となりを知らずにエンカウントすると、悪い人じゃないんだけどなんか失礼な人、という第一印象を受けることになる。個人的にはこういう人は面倒くさいけど、付き合っているうちに良さが見えてくることもあるので決して嫌いじゃない。
ただし、程度にもよるけどもっとコミュニケーションのとり方にもコストを割いて欲しいと思ってしまう。なぜなら、上司と部下といったパワーバランスに拘束された人間関係においてこういう人が上にいる場合、相性によっては実際にハラスメントする人とされる人というリカバリ不可能な関係に移行してしまうことがわりとありがちだからだ。たとえば、大学の研究室で起こるアカハラ、このパターンが多い気がする。
ちなみに茂木大臣の件、記者のやり取りを見たアメリカ人が、うちの政府高官の態度もまったく同じだよ、と完全に悪意として受け取っているコメントがRedditに投稿されていて興味深かった。なんでも中南米の記者が痛いところをついた質問をすると、わざわざ下手くそなハイスクールスパニッシュで聞き返すのがよくある風景らしい。