アンチフェミニストからの批判に熱くなってしまっているフェミニストは落ち着いた方がいい。売り言葉に買い言葉の罵り合いに乗らなくていい。
反人種差別等の権利獲得の運動は現状への怒りが原動力になりうるが、その怒りは慣習や風潮に向けるべきで、個々人に向けるのは可能な限り避けたほうがよい。問題があれば構造を分析して理解し、必要に応じて説明したり主張したりするというのがよい。私の知っているフェミニストはそうしている。
怒りを個人や特定組織に向けてしまうと、意図せず誰かを傷つけてしまうことがある。真剣だからこそ「許せない」「悔しい」と思うこともあるだろうが、「誰かを傷つけたい」というのはあなたの本心ではないはずだ。
また、悲しいことだが誰かを意図的に怒らせようとする人がいるようだ。それに乗ってはいけない。本音か捨て台詞かはわからないが、「フェミニストの異常性を周知させるために議論を仕掛けている」というようなコメントをネット上で見たことがある。このような不誠実な対応をする人はごく僅かだと信じたいが、それでも存在しうる。この手法に乗らないためには、時間をおいて考えたり、Twitter等の短文でのやりとりを避ける等の対応ができると思う。自分の考えを推敲してブログに書くのもよいかなと思う。そもそも相互理解につながらないような議論は深く立ち入らなくてもいい。
法令面でいうと侮辱・名誉毀損・信用毀損・業務妨害等を意図せず行ってしまうことがあるので気をつけた方がいい。「公共の場のポスターとして不適」を窓口に伝える程度は全く問題ないはずだ。判例では、7ヶ月で3000回以上の迷惑電話で威力業務妨害となったというものがある。ここまでの行動をとる人はそうそういないと思うけれども。
心は熱く、頭は冷静に主張していこう。