中学生からウェブアプリを作り出して、15年近く経つ。プログラミングを人に教える機会はあれど、人から教えてもらったことはない。
「こんなサービス作りたいな」が僕の先生だった。どうすればできるかを自分で考えて、本を買って、やり方を覚えていった。
これまでウェブサービスをいっぱい作ってきた。ウェブサービスなんて言葉がなかった時代から。
そんな僕は今でもウェブアプリを作っている。個人でも、会社でも。
会社はとあるスタートアップ。エンジニアはほぼ僕しかいない。会社での仕事は上司の考えたアプリを作ってあげるのが仕事だ。「こういうのが作りたい」と言われて作るのが仕事。
作っても作ってもうまく行かない。作ってから、すぐに考えが変わったと言われて、結局別のものを作るを繰り返し、数年近くまともなプロダクトが出せていない。
個人ではこれまで10個くらいアプリを作ってきた気がする。いろいろ考えて、数年かけて、一発ネタじゃないちゃんとした僕しか作れないアプリを目指して作ってきた。
人のマネじゃ面白くないし、一発ネタじゃ世界は変えられないって思って。
でも、全くと行っていいほどうまく行かない。10代の頃は30くらいまでには自分のアプリで独立しているっていう目標があったのに、作ったものはうまく行かないことが当たり前だという無意識の固定観念すら生まれてきている。
でも、今僕は3年くらい前から新しいアプリを作っている。モダンなすっごいやつだ。
Vue.jsで組んでいて、アプリの内容も、自分で作ったデザインも結構気に入っている。バックエンドとの通信はGraphQLを使っている。
フロントエンドもバックエンドも3回位書き直して、ようやくプロダクトとして完成度が高いものになってきた。
時間が掛かったのは、作業量の多さもあるが、15年も同じことを繰り返していると流石に10代の頃と同じ様な心持ちで取り組めなくなってくる。
「どうせうまくいかない」
「どうせ誰も使わない」
「どうせ利益なんて出ない」
「どうせ」との戦いはとても辛くて、毎日毎日「どうせ」が僕をそそのかす。
でも、「どうせ」が毎日出てくるように、「自分のプロダクトを作っているという状態」を維持し続けないと自分が壊れそうで心配だ。
これまで15年間、毎日自分のプロダクトのことを考えて生きてきた気がする。
とっても辛いけど、これをやめてしまったら、もっと辛くなりそうだ。
「どうせ」が出てきたときに、上手く行かなくても「Vue.jsでGraphQLなアプリの開発経験」だけは身につくわけで、何も残らないわけじゃないって言い聞かせて続けている。
こんどこそ、うまくいきますように。
応援してる
どうでもうんこっこ