少し前に某芸能人が原因で「性風俗オチしなきゃいけないなんてかわいそう!」とネットで話題になった。
自分も性風俗にあまりよくない印象があった(性病とか)ので頷いていたのだが、性風俗で勤務されている複数の方々が「勝手に憐むな、わたしはプライドを持って仕事をしている。お金に困っているから仕方なく就いたわけじゃない」と毅然とした態度で「かわいそう」を否定されていた。
えっ、そうなんだ!と驚いたと同時に、なぜ自分が「性風俗を仕事としている人はかわいそう」という感想を持ったのか思い返してみることにした。
自分は性風俗でお世話になったことはないし、友人親族に性風俗店に勤めている方はいないので性風俗界隈が身近じゃない。漫画やドラマで触れた性風俗店はいわゆる遊郭なので現代の性風俗店とはだいぶ異なるだろう。
じゃあなんでかわいそう?
思い当たるのが性風俗に勤めている方々の実録エッセイやツイートだった。そこに書かれているのは、お金にとても困っていて、親と確執があるためまともな教育を受けられず、惨めな思いをして、ときに性病や性暴力(コースにないプレイを強要など)に苦しみ、底辺だけど地べたに這いつくばってでも頑張っている、性風俗で働いている方々(性別に関係なく)の姿だった。
あ〜…自分がビジネスを真に受け過ぎただけか。実際に苦しむ方々がいないわけじゃないけど、他の職業だって苦しむ方々がいるし(友人が土木関係なのだが脚の骨を仕事で粉砕していてそのレントゲンを見せてもらった。印刷会社に勤める友人はその友人が、ではないけど印刷機に髪が巻き込まれた方のエピソードとか)、どうも自分は「性」というだけで過敏に反応していたのかも。
辛くない仕事はないんだろうけど偏見でさらに他人が「酷い仕事」のレッテルを貼ることはできてしまうから、気を付けないとな…