新型コロナ騒動の中で、GMOが判子に代わる電子サインの普及を強く進めている。竹本IT担当大臣が電子サインを所詮は民間の話と揶揄したことで、同社のCEOははんこの廃止をTwitterで明言した。
この話を見て思うのだが、何故他のIT企業はもっと早くはんこの廃止を推進していないのか?GMOはIT企業の中でも弱い方だろう。(こう言っては悪いが)資金力がある程度ある企業ならばこれらは難しくないだろう。
特に進めてほしいのは楽天だ。同社は経団連を脱退して新経済連盟を立ち上げた。90年代に誕生した日本企業の中では最大の売上を誇る。なればこそ脱はんこにおいて先駆けとなるべきだろう。相手企業の方針や社内プロセスの転換のサポートということで見本になればよい。GMOに先を越されてどうする!?三木谷はいつまでもベンチャー気分のままでいるなよ。
サイバーエージェントやメルカリもそうだ。竹本の馬鹿発言を機に電子サインを進めようとしているだけ楽天よりはましだ。しかし、双方ともGMOよりも力があった筈だ。後者に至ってはユニコーン企業に指定されているぞ。何故これまではんこに頼ってきたのか?
そもそも日本のはんこ習慣は以前から問題視されていた。海外では電子サインが常識である。今回のGMOの件を見れば、日本企業だってやれば出来るということを示しているのだ。もう少し、日本企業には自身らの遅れに危機感を抱いてほしい。そもそもIT業界は先にやったもの勝ちの世界だ。そんな時に時間をもて余すようでは話にならない。
恐らく、はんこ習慣の背景には何かの利権が絡んでいるのだろう。完全に電子化を進めるには政治の刷新も必須になると思う。とにかく日本のIT企業は一日でも早くはんこ習慣を無くしてもらいたい。政界の連中なんて置いてきぼりにしろよな。