もうすぐ夫と息子と別居して1年になる。
2年半前、私は仕事の激務からうつ病を発症し、仕事を休むことになった。
社会からドロップアウトしてしまったことは、もともと上昇志向の強かった私の復職意欲を容赦なく奪っていった。
体調が良くなっても復職意欲がわかない。
甘えもあったと思う。
結局、うつ病はなかなか良くならなかった。
家の中で悶々とする日々が続き、いたずらに時間だけが過ぎていく。
苛立ちだけが募っていった。
私も夫もイライラしていた。
何度目かの夫婦喧嘩の後、夫は息子を連れ、私の知らない間に家を出て実家に帰ってしまった。
しかし、夫との話し合いを望むも、夫は今さら話すことはないと一切応じない。
息子にも会わせたくないと言われた。
このままではいけないと思い、まずは療養に専念した。
私は離婚調停に真剣に向き合い、調停委員に家族への思いを伝えていった。
その気持ちが届いたのか、調停委員はどちらかと言えば私に肩入れしてくれたと思う。
何度か調停を重ねた結果、離婚調停は不成立に終わり、当面の離婚自体は回避できた。
あわせて息子との定期的な面会が決まった。
今後は家族3人で暮らせる日を目指して、夫に誠意と安心を伝えていくしかない。
そして1週間前、私は久しぶりに息子に会った。
息子は3歳半になっていた。子どもの成長はとても早い。
私を見るなり、息子は「ママー」と駆け寄って飛びついてきた。
涙が出そうだった。
私も会えなかった時間を埋めるように、息子に今注げるだけの愛情を注いだ。
そして別れの時間が近づく。
僕がそう言うと、息子は
と言って泣き出した。
下唇を前に出し、大粒の涙が小さな頬をつたっていた。
驚いた。
3歳半でこんなことが言えるのか。
この小さい体で息子は今までどれだけさびしい思いを我慢していたのか。
本来感じる必要のない気持ちを息子に感じさせてしまった自分が情けなかった。
私は泣きながら、息子の小さな手を握りしめることしかできなかった。
自分の無力さを感じた。
夫に息子を引き渡す時も、息子は「ママがいい!」と言って、私の胸に顔をうずめ、ずっと泣いていた。
今わかっていることは別居はまだ続き、息子はこの先もさびしい思いをするということだ。
自分の無力さが情けない。
ーーー
どっちかというと反転版の方が可哀想度が増す
もうすぐ妻と娘と別居して1年になる。 2年半前、僕は仕事の激務からうつ病を発症し、仕事を休むことになった。 社会からドロップアウトしてしまったことは、もともと上昇志向の強...
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増田さん、K田さんと奥さんどっちが好きですか?
増田家のみんなが幸せになれますように