社内で使う書類は日付と自分の名前が付いたあれね。ぐるぐる回して日付とか変えられる丸いやつ。毎朝一応1日ずつ日付をずらしておくんだけど、まあ大抵月曜日かな、うっかり日付を間違えたりするともうだめね。押してから間違ってるって気が付いたら書類から再印刷して、再押印。んでまた結構まっすぐにじまないように押すのって難しいんだなあれ。ぐるぐる回して日付を変えるやつだから適当に押印するとすぐ欠けるんだよなどっかが。こともなげにポンポン押してる人すげえよ。
取引先にもめちゃくちゃハンコ押すことを強いるわけ。
取引を始めるときとかって契約書に色々書いてもらったりして、そういう時はハンコ貰うよな。それを毎年1回は必ずやるわけ。まあそれはいいよ、1年更新の契約だしね。
基本的に相手も会社だから会社印が必要だったりして、そういうのを事前に電話して用意してもらったりするのよ。それでまあ訪問して、ここにサインとハンコくださいねってやるわけよ。
製品の割引とか、たくさん買ってくれたらおまけ付けますよってのもハンコが必要。これがきつい。割引とかって、その期間限定の契約を結んでるってていになるからかな。
社内でハンコ貰いまくってそういう割引とかおまけをつけるとかの承認とって、客に提案して客にもハンコ貰って。おまけ付けるなら景品購入にも承認がいるから社内でハンコ地獄。最悪。ひと月に1回ならいいよ。それが20回とかになってごらんよ。時間食ってしょうがないわ。
だからみんないろんな名字のハンコを自前で持っててさ、月末とかで時間ないし予算行かないしってときに書類偽装するんだよな。そういうのって例によって手書きの書類だったりしてさ、建前としては名前と印を客に押してもらう必要があるんだけど、間に合わないしお互い面倒くさいからって勝手に書いちゃうんだよな。
監査のためにきっちりハンコ押させてって管理してんだろうけど、全部同じ筆跡でも誰も何にも言わないんだからガバガバだよな。後から見て証拠さえ残ってればいいってんだもん。ちゃんとハンコ押してもらったんですねって。意味ねー。
うちの会社はついでにファックス文化もあるけど、印鑑必要な書類はファックス禁止なんだよな。原本じゃないとダメだって。たまに気を利かせてPDFとかで送ってくれる会社もあるんだけど、弊社的にはそれもNG。いくらでも偽造できるじゃん! だってさ。あほくさ。