2020-01-12

ひんやりとした時間真鯛

冷蔵庫の中に一袋のサラダがある。

2日後が期限の、緑黄色サラダ

無味乾燥な日々の清涼剤としてか、どこからともなく沸き上がった

「草を食みたい」

というわけ隔てない野生が、僕に200円弱の出費を強いた。

しかし、その袋詰め野菜(非野生性)は胃袋にのみ込まれことな

狭苦しい冷蔵庫中央に今もって鎮座しておられる。

これはどういうことか。

買った時点で満足したというならそれも良いだろう。

消費文明においてストレスの発散とは財布を薄くすることだと

世紀をかけて刷り込み合ってきたヒューマンの皆さんとしては

そういった動機が時折むくりすることは当然御存じであることと愚考する。

飽きもせずにまた同じサラダを、小銭尽き果てるまで買い漁ればいい。

食べるかどうかが問題ではない。やるかやられるか。世は大購買時代

などと鼻息荒く断行したわけではないのだ。

手にしたからには当然ぜい肉に変えたいという欲求は、

むやみに健全性を失おうとしている僕にもまだまだ残っている生理的反応なのだから

ではなぜ故か。問われると嗚呼制限時間はどうだの部分点を稼ぐにはと試験最適化機構が騒ぎ始める部分を

押し込めつつ答えをこしらえると、それは畢竟時間の無さ、と思しき存在による認知の歪みであると言えよう。

ふふん、わからんじゃろ。僕にもわからないさ。この話はいったいどこへ行くんだろうね。

そっちのドレッシングとってくれないか。そう、その白いやつ。

うん、投げてくれても構わない。って馬鹿、そんな振りかぶってまで寄越す奴があるか。

あーあ、中身がこぼれちゃったじゃあないか。きっと空気中で彗星体に衝突して

理想状態改竄されてしまたからだよこれは。

どうしてくれんだ。このままだと大宇宙物理警察機動交響楽団がかっとんでくるぞ。

物性の不正改竄懲役17分の刑だ。まずい、あそこで年明けを過ごすのだけは御免なのに。

え、まさか自分だけ逃げるつもりか?待て、勝手に逃げると僕の産地直送平手を喰らわせるぞ。

からひとまず対策を考えよう。場合によっては返り討ちにした方が手っ取り早く重罪扱いにしてもらえるかもしれないからな。

しかしそこは既に練馬区だった。とべcontinued.

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