2019-11-02

献血に行かない理由

自分アラサー身長163 cm体重49 kg血圧は下50-上90程度の健康人間だ。風邪ほとんど引かない。最近半年に一回くらい脳貧血でブっ倒れるが、献血に行かない理由はそれではない。

20歳くらいの頃、学校献血カーみたいなやつが来たことがきっかけで、ちょくちょく献血をするようになった。自分は実にくだらない人間だが、健康であったので、困っている人の役に立てるならと思った。あとジュースが飲みたかった。

でもある時から行くのをやめて、それ以降行っていない。ある出来事がこの事態引き起こした。その顛末を以下に示す。

自分友達がとても少なくて、そして一人で行動するのが好きだ。

から献血にも一人で行っていた。

ある日、血を取る看護師に、「一人で来たの?わざわざ?」「普通友達と来たりするもんだけどねー」と半笑いで言われた。わざわざ一人でも来てくれてありがとう、というニュアンスではなかった。馬鹿にしたような感じ。

なぜそんなことを言われないといけないのだろうと思いながら、あまりにびっくりしてしまったので黙っていた。意味がわからなかった。何か悪いことをしたわけじゃないのにどうして。だんだん目に涙がたまっていくのがわかった。どうしてそんなことあんたが言うんだ。泣かないように目をつぶって別のことを考えて、帰りの駅のトイレで泣いた。そして、二度と献血なんて行くもんか、あんな思いはしたくない、もう知らねと誓った。

もう10年ほど前のことなであるが、この出来事自分の中に澱のようにとどまっていて、献血看板を目にするたびに暗い気持ちになる。

あの看護師みたいなのはたぶん特殊で、そんな人ばかりではないのはわかっている。でももうきっとトラウマになってしまっているので、献血には二度と行けないだろうと思う。自分の体には、誰かを救うことができる健康血液が満たされているのに。

献血ポスターの件でざわざわしているせいで、そのことを無理やり思い出させられて、毎日悲しい。

未だにわからない。どうしてあんなこと言われなくちゃならなかったんだろう。

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