お尻に黒くて獣くさいかたまりをつけて走り回っていたうさぎは、今日も元気に過ごしている。黒くて獣くさいかたまりは、あれ以来見ていない。成長して自分で上手にお尻の掃除ができるようになったのだと思う。
うちのうさぎはトイレの場所がきちんと決まっているタイプで、おしっこは絶対にケージの中のトイレでする。うんちもほとんど、9割方はトイレで、あとはケージの中のトイレ以外の場所でも少し。そして、ケージから一歩出たら、おしっこもうんちも絶対にしたくないらしい。
※なお、この記事では「うんち」とはすべて丸くて黒い、いわゆるうさぎのうんちのことを指す。盲腸糞については触れない。
※うちのうさぎは盲腸糞はすべて食べるので飼い主の目に触れることがそもそもない。
つまり、うちのうさぎはケージから出して遊ばせても外で粗相をすることがない、とても飼いやすいうさぎなのである。
(ただし、病院や帰省など、長時間の外出でもまったく排泄をしないので、その点は気を揉むのだが。)
そんな綺麗好き、あるいは若干潔癖気味のうさぎだが、寝ぼけてうんちがぽろっと出てしまうことがあるようなのだ。ほんのひと粒ふた粒がうさぎが寝ていたじゅうたんの上に落ちていることがある。それも、ぼろぼろに、あるいは真っ二つに割れた状態で。
もちろんうさぎのうんちは丸くて黒い。ぼろぼろの状態で生み出される訳ではない。
これは一体どういうことなのかとよくよく観察してみると、彼は寝ぼけてうんちを生み出してしまったあと、はっと目を覚まして「しまった、出てしまった」とでも言うかのように、生み出したばかりのうんちの匂いをを嗅ぎ、そうしてから口に咥えて食べようとするのである。人間の目には、証拠隠滅を図っているかのように見える。
しかし、当然ながら食用のうんちではない。飲み込むことができずに、崩れたうんちは口の端からぽろぽろとこぼれ落ちる。うさぎはそこで諦めて、別の場所へ移動してまた寝るのである。うちのうさぎは大体寝ている。
いくら愛しいうさぎのうんちであり、ほんのひと粒ふた粒であるとはいえ、床にうんちが落ちているのは人間としてはあまり気持ちの良いものではないので、多くの場合はすぐに片付けてしまう。拾ってポイ、なにも難しいことはない。ところが、たまに割られたうんちのかけらに気づかずにそのままにしてしまうことがあるのだ。
おそらく昨夜うさぎを遊ばせたときに床に生み出されたうんちを、今朝ストッキングを履くときに気づかず踏みつけてそのままストッキングの中に巻き込んでしまったのであろう。午前10時半に職場のトイレに入ったら、左のふくらはぎの外側、ひざから5センチほど下のあたりに真っ二つにちぎれたうんちが入っていた。
最初その黒いものが何だか分からなくてホクロかと思ったが、よく見るとうさぎのうんちだった。ストッキングの中から取り出して手にとってさらによく見ると、牧草の繊維とほんの少しのうさぎの毛でできた、健康そのもののうさぎのうんちだった。
それでなんだか、おかしくて愉快な気分になってしまって、今日は一日いい気分で過ごした。うさぎを飼うことはとてもいいことだ。
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anond:20170813005823 むかし、「うさぎのお尻について」という文章を書いた。 お尻に黒くて獣くさいかたまりをつけて走り回っていたうさぎは、今日も元気だ。 黒くて獣くさいかたまりは...
普段と違うので頭に入ってこないです いつもどおり語尾に「ぴょん」を付けてください
anond:20170813005823
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