俺も好きだ
例えば生まれてこの方緑色のりんごしか見たことがない人は、りんごは緑だと認識する
でも所変わればそれは赤だと認識されている
これは両方のりんごを見なければ、その観測範囲の外を想像するのは非常に難しい
いや想像はできるんだが
「観測範囲」の厄介なのは、似たような認識の人が固まりがちなところだ
「私の周りでは皆そう言ってる」状態だと、その観測範囲から逃れるのは非常に難しくなる
ネットで異なる意見を検索してみたらどうだろうか? しかしこれが難しい
検索スキルが無いと声の大きい範囲の意見ばかり見えてくる、観測範囲がインターネットになるだけだ
「ネットde真実」とか、「マスコミが世論操作している」と言ったものもこのズレによって生じる
統計を調べてみたらどうか? これも中々難しい
データを適切に読み解くのは至難の業だ、どのような調査をしたかどうかもイマイチ書かれていることが少ないし、そもそもそういう統計がある方が稀だ
一つ対策があるとしたら、観測範囲の外の存在を常に意識することだと思う
無知の知に似ている
自分の主張の中に観測範囲によるバイアスが働いていないか注意し、場合によってはそれをピンポイントで調べる
もっと重要になるのは「こういう認識が存在するだろう」という仮説だ
仮説を立てて、実際そういう認識の人が居るか調べる
見つけたら、どのくらい居るかという量についてはそこまで追い求めない
量を調べるのは非常に難しい
ひょっとしたら、100人居たとして、99人は1人の意見に同調しているだけかもしれない
せいぜいわかるのは「1人いる」「2人いる」「それ以上居る」くらいだ
まあ、観測範囲問題的な発言をしちゃうのは、そういう注意が疎かになり油断した瞬間に起こるんだけどね(そしてブクマカに拡散される)