誰を好きかより誰といるときの自分が好きかというのはマジだなと思った。
半年くらい前からずっと気になってる人がいて、でもその人は自分には全然興味がない。
だから望みは持たず普通に交流したかったのだが、好きになっている以上、それが難しかった。
その人といるときの自分は、嫌われたくなくて突っ込んだやり取りはできず、と思えばテンションが上がると謎にグイグイ絡みに行く完全にキモい人間と化していて、相手にも悪いし、キモい自分も心底嫌だったので、なんであんな絡み方したんだと後で思い返してはよく落ち込んだ。
でも何度自己嫌悪して反省してもいざ本人がいると同じ事の繰り返し。
とにかくその人がいると自分はテンパってまともでいられないのだ。
今現在も遊びに誘った連絡の返事がない事をずっと気にしている。
送ったのは深夜だったけど今はもう朝だし、そもそも送った直後に一回返事が返ってきたし、いつもは即レスの人だし、とかなんとか。正直キモい。
普段の自分はたぶんお調子者キャラにあたる人間で、軽い冗談とかをガンガン言いながらずっと一人でしゃべってるタイプ。
そして、ノリで話しすぎるあまり相手のことを気遣えなくなるところが嫌だった。
嫌なのだが話しているとそんなことを忘れてしまい、後から思い出して自己嫌悪する。
だから誰と喋っていても自分のことが好きじゃなかったのだが、その好きな人と話しているときは、相手があまり話す方ではないのも相まって特にそれが顕著だった。
自分は楽しいけど相手はどうだろうって一人になったときいつも考えた。
で、そんな不毛な一人芝居を半年続けていた自分にも新しい出会いがあった。
友人の紹介で会ったその人とは趣味がすごく合って、初対面のとき自分でも驚くほど話が盛り上がって楽しかった。
まだ相手のことはよく知らないけど、いい友人になれたらいいなと思った。
つい昨日のこと、その人と夜に電話をした。
異性と夜にサシで電話をすることなんて初めてだったので若干緊張はしたが、自分はまだその人の事を好きとかいう段階ではなかったので特にそういう意味での意識はなかった。
でも、話していくうちに、自分ってこんな感じに喋れるんだと思った。
なんというか、自分でもキモいと思うけど、やさしい声が出たような気がした。本当にキモいな。
その人と話したときはいつものノリで話す感じが若干セーブされて、相手から自分がどう見えているかを少し意識しながら話せていた。多分だが。
おやすみって言って電話を切ったとき、なんか自分今いい感じだったのではないか?とか思った。
そこで冒頭の言葉を思い出した。
でもできればずっとこういう感じでいけたらいいなと思う。
そして返事をくれない好きな人のことは憧れとして消化していけたらいい。
という決意表明。