3週間音信不通だった同ジャンルオタクの友人からLINEが来た。
かいつまんでいうと「トラウマのフラッシュバックがすごいのでジャンルを撤退する、企画とか放置しちゃってごめん、私のことはいなかったと思ってくれ」というもの。
多分そうさせてしまったのは私だ。彼女にトラウマを植え付けてしまったのは私だ。
友人とは3年ほどの付き合いだった。とあるアニメを介して知り合い、さぎょイプやらオフ会やらしたし、一緒にイベント参加もした。
昨年夏、彼女から恋愛相談を持ちかけられた。同ジャンルにいる、とある男の人が好きだと。
びっくりしてしまった。私も同ジャンルに好きな人がいたからだ。別の人だったんだけど。
そこからは「二人だけの秘密」「恋バナ」というところを軸にズブズブ縁が深まっていった。しんどいことがあれば互いに慰めあい、嬉しいことがあればのろけあった。今思うとあんなに二人で通話しまくってたのも良くなかった気がする。
いつもみたいに二人で通話していた夜だった。あいかわらずしんどそうな彼女は好きな人との不和に悩んでいた。詳しいことは書かないけど、相手の都合とこっちの都合がうまく合わなくて彼女が相手に合わせてしんどいみたいな状況だった。
通話しまくり相談しまくりを経た結果、彼女と自分を同一視してしまっていた私は、自分の経験から「多少ぶつかってもいいから自分がしんどいってことは伝えた方がいいと思う、だって違う人間なんだから言わないと分かんないよ」ってアドバイスした。アドバイスしてしまった。
伝えた結果、彼女は相手から「これから先こんなことになるならお前と恋人関係にはなれない」と言われたらしい。実質フラれたことになる。妙に元気にスッキリした様子で教えてもらったけど、今思うと空元気だったのかな。
それから彼女は全く違うジャンルを開拓し、そこで新しい関係を築いていった。楽しそうだった。好きな小説をたくさん書いている彼女は輝いていた。私は自分の罪悪感に蓋をして「良かったね」とニコニコしていた。またそこで一緒に新しい企画も立ち上げた。仕事が落ち着いたら進捗を出してくれるはずだった。
その結果がこれだよ。
ごめん。私が余計なこと言わなけりゃよかった。私の相手とあなたの相手は違う人間なのに、そのあたりを配慮できなかった私のミスだ。ごめん。
あんだけ泣いて苦しんでたことだもんね。そんな簡単にはふっ切れないよね。私が苦しんでたときも慰めてくれたのに、私はだんだん平気になってしまっている。リハビリがだんだん進んでいる。あなたを置いていってしまっている。
あなたに重荷を乗っけたくせに一人だけ楽になっている私を許して。
違う人間なんだから言わなきゃ分からないってことは、逆に言えば他人から何か言われない限り他人のことは分からない。分からないことを悩んでも意味は無い。あなたが出来る最善は...
真偽のほどがわからないことで悩むのは不毛ですよね。早く切り替えていきたい。それでも嫌な勘繰りと自責の念がすさまじいので、何か別のことに集中してやり過ごそうと思います。