2019-02-08

ちょうど10年前、職場コンピュータウィルスに襲われた。

一部システムサポート切れで対策必要アップデートができず

緊急停止したそのままに、運用終了することになった。

ユーザ最前線にいた自分は、家電量販店や街のショップ

現金を握って駆け込み、突貫で代替手段の構築にあたった。

機能的には甚だ不十分ながらも、何とかしようとしているという

姿勢だけは顕示できたと思う。

新年度には一応のシステムが用意できた。外部からサポート

契約できた。そしてそのまま、システム全般を引き受けることに

なった。壁一面のドキュメントを前に、必要なことは全部ここに

書いてありますから、の一言で、引き継ぎは終わった。

学科を立ち上げて2年目、シラバスの最低ラインは形にしたし

非常勤講師だけで授業をまわせるよう、大学ゼミとの提携

できていたが、そのまま自分フェイドアウトするというのは

随分と無責任に映っただろうと思う。特にもうひとりの先生には

無理に呼び込んで、立ち上げであれだけお世話になったのに、

本当に失礼なことをしたと、今も顔向けできない。

それから業務パソコンの入れ替えをした。半数は新規調達

残りの半数はメモリを足してOSを入れ替えて再出荷した。

ホコリアレルギーになったり、急に足の力が完全に抜け

何台もパソコンを抱えたままひっくり返ったりしたけれど

職場として初めての一斉更新を、まあ何とかやり切った。

5年後のリプレイスは、もう少し上手にやれたと思う。

あと3回やったら定年だな、などと嘯きながら、次の更新

ひとりでやるようなことなら辞めようなどと思っていた。

後任になるはずだった優秀な後輩もいたが、一段落してすぐ

業務に移り、その後、家庭の事情でやめてしまった。

半年後、また後任候補という、しかし随分若い後輩が来た。

欲のない、ボンヤリした感じだが、課題はしっかりこなす

大きく化ける可能性を秘めているようだったが、程なくして

また他業務に取られて行ってしまった。

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