2018-08-30

また手術台に乗りたい

数年前、美容整形をした。

顔にメスを入れるもので、ダウンタイムが一カ月くらいの大々的なもの

手術前当時は、施術にあまり乗り気ではなかった。

外見を重視していなかったし、美容整形グレーゾーンというか、社会的にあまりいい印象ではないと思っていたから。

でも、家族のすすめと、当時自分人生に行き詰まっていたことが重なり、本当になんとなく実行に至った。

手術台に横たわったとき

「あ、これから私の第二の人生が始まるんだ、生まれ変わるんだ」「人生が動き出すんだ」という直感が頭を過った。もちろん、失敗したり理想通りにいかなかったりするのではという不安思考ほとんどを占めていたけれど。

結果、まあまあうまくいったのは本当に運がよかった。ただ、中の上の顔面偏差値のような「手に入れたもの」よりも、「積極的オペ」という体験の方が心に強く残っている。旅行自体より旅行前の準備が楽しいのと同じ心理状況かもしれない。

今でも特段美容医療自体には思い入れもないし、善悪についてはよく分からない。

でも、ときにはちょっと冒険してみるというか、常識の枠を飛び越えてみたら、新しい世界が開けるのかも、という感覚発見は、すごく大きな財産となった。

今も、ジャンル手段は違えど、こういった大きなリスクを伴う行動をしている。というか、無意識にしてしまう。あの無敵感をもう一度味わいたいのだ。けれども、「未知へのわくわく」と「少しの背徳感」がちょうどいいバランスで混ざり合っている体験はなかなか存在しない。

やっぱりまた、手術台に乗るしかないんだろうか。

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