日本企業が博士号取得者の採用を増やすと、逆に生産性が下がるとする分析を日本経済研究センターがまとめている。
一人前の研究者とされる博士人材は日本では、企業が終身雇用制などに縛られて人材を使いこなせていない可能性や、大学で企業の研究現場で役立つ人材が十分に育っていないことが考えられるといっているが根拠となるグラフがいくらなんでも以下のものだった。
https://www.jcer.or.jp/policy/policy-proposal/detail5316.html
どうみても疑似相関です。ありがとうございます。これで相関や関係を論じられるわけななんてないだろう。もっと丁寧に変数の関係性を立証したうえで、議論するべきでは?
使っている変数の根拠となっているのが、博士号取得者・労働生産性・鉄鋼業生産でのみ相関を見ているがいくらなんでも中間変数やらの議論が抜けすぎているのではないか?
この研究で組み立てるとすれば、博士号取得者が増えたことでどういった影響あったかを総論的にまず見ていく必要があるのではないか?
そして比率で博士号取得者をやっているが、これから労働生産性全体まで波及して影響を及ぼすなんて無理だろう。
注1 匿名はてなで画像乗っけるやり方がわからなかったのリンクのみ
注2 匿名で卑怯だというのならば、是非ともこの件はデータ分析関わる博士として身分を公開して議論を行いたいため著者らと話をしたいところである。
注3 関わっている研究者を見たところそれっぽい人はいるのだが、本当にこれちゃんと読んだうえで議論しているのだろうか。主執筆者と思われる主任研究員、福主任研究員の方は博士号を持っていないようだ。まぁ無くても研究論文は出せるから良いとは思うが流石にちょっとなぁ・・・
タイトルとリンク先のグラフしか見ていないけれど、いろいろと疑問が。 ディプロマミルみたいなのは考慮されているんだろうか。 博士取得者と十把一絡げにされているけれど、工学な...
「逆に生産性が下がる」なんてどこに書いてあるんだよ?