2017-10-22

anond:20171022134700

元増田じゃないんだけど実存主義で思い出したことがある。

大学生とき、昔から何もできない自分が嫌でせめて哲学書を読んで思想理解しようと思ってサルトルを読んだりしてた。

それで自分では実存主義理解したつもりになってた。

その後大学の授業である女の子と知り合ったんだけど、その子は幼少期から父親DV、両親の離婚、付いていった母親統失発症虐待、そこからの逃亡とかで苦労してきた人だった。

普通な心が折れるような波乱の人生を乗り越えてきたからか物凄い努力家でめちゃくちゃ優秀な子だった。

ある時、その子の考え方を聞く機会があった。

その考え方っていうのは、物事自分がやりたいかやりたくないかだし、選んだことに対しては責任を持って遂行するしか自分気持ちが救われることは無いということだった。

自分はそれを聞いてびっくりした。

それはサルトルの言う実存主義そのままだったから。

の子は本は全然読まないらしいから、多分哲学書を読んで得た思想とかじゃなかったんだと思う。

自らの経験を通してずっと考え抜いてきて、それに基いて行動していた。

自分サルトルの本を読んで実存主義、というか人間がよく生きるということがどういうことか分かってた気になってたけど、結局それは行動に移してなければ意味がないんだなと理解させられた。

そのことで自分主体性を持つということを学んで、自分はその当時他に比べると少しは興味のあった情報系の学問を究めることにした。

そして責任を持って色々な選択をした結果、今は情報系の研究職に就いている。

自分もそうだったけど、元増田無駄努力はせずにコスパ良く今の社会構造でできるだけマシとされるところに行きたい人なんじゃないかなと思う。

でもその生き方だと元増田が言うように薄っぺら人生に嫌気が差してくるんだよね。

もし少しでも元増田がそこから脱出したいと思うなら、少しこだわりを持ってみてもいいんじゃないかなと思う。

長くなったけど、元増田には今より少しだけ頑張ってみて欲しいと思う。

記事への反応 -
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    • 実存主義でググろう

      • 元増田じゃないんだけど実存主義で思い出したことがある。 大学生のとき、昔から何もできない自分が嫌でせめて哲学書を読んで思想を理解しようと思ってサルトルを読んだりしてた。 ...

        • 元増田です。 お恥ずかしながら、実存主義というワードは高校の倫理の授業以来です。 大学生になって活字の重厚な哲学書や文学をほとんど読まず…自分の無学を恥じるばかりです。 ...

      • 「実存は本質に先立つ」んだから夢が分からないのは当たり前なんだよね。 社会の中でこうなりたいって役割を自分で探して、それに向かって行動しないといけない。

    • 王よ、永久に幸あれ

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