客先で見積もりや予算の交渉とかをすると、最初に提示した金額で請け負うことはまずない。
見積もり時にこの仕事なら40万円とかかる費用を出して、相手の条件や予算を聞いて、削れるところは削っていくんだけど、費用に応じてやる気も削れていく。
40万円で提示した仕事を受けた時のやる気を100%と仮定して、割引して30万円で受けた場合、その時点でのやる気は75%になるかというと、実際はもっと低い。
感情的なものなのかはわからないが、実際は40%前後くらいな気がする。
会社員なら一日働いて手取りで一万円もらえるってのが根底にあって、一日のやる気が100%だとして、
今日は8,000円しか出せないけど、いつも以上に頑張って仕事に励みましょう!とか社長やリーダーが朝礼なんかで発言しようものなら正気を疑うと思う。
何か災害があって義捐金的なものとか、他の会社が苦しいのを助けるから今回だけとか理由があったりすると金額は下がっても自分ならやる気は出る。
しかし、実際はそうはならないし、そういう予算が出せない仕事ほど、通常費用の時以上の仕事量を求めてくる。
決まった事に対する修正依頼とか、時間がかかると事前に伝えてある仕様の見直しを作業途中にするとか。
しかも、見積もりや交渉の時ならともかく、費用を支払う時点になって値切って来る客はフェアではないなと感じる。
たまにこちらが提示する費用をすんなりOK出してくれたり、成功報酬的に上乗せを提案してくれる客もいるが、器がでかいというか、人の動かし方とかコントロールをよくわかっていると思う。
おかげで、こちらが専門家や他の人に仕事を依頼する際は適正な費用で仕事をしてくれると判断したら即決したり、多く予算を提示したり、成功報酬で上乗せをするようになった。
その効果か、フォローがちゃんとしていたり、期待に見合った仕事をしてくれることに当たることが凄く多くなった。
やる気=お金