ある日を境に同居の形になったパターン。
やや痴呆が入るようになったんだよな。
で、そんなある日
その時家には祖母以外に誰もおらず、
かと言ってそれを放っておくこともできず、
気持ち悪かった。憎かった。存在が許せなくなった。心の底から嫌悪していた。
祖母に触れたあとは必ず手を洗った。
そんなある日。
ちょうどその日は休みの生徒が相次いで、先生とマンツーマンだった。
勿論日本語で。
すると先生はこう言ったんだ。
「でもねえ、仕方ないのよねえ」
たったその一言だったんだけど、
憑き物が落ちたみたいってこのことを言うんだろうな。
そっか、仕方ないのか
って素直にそう思えた。
仕方ないならしゃあないな、と。
思えば祖母も好きで家をウンコまみれにしてるわけじゃないだろう。
きっとよんどころのない事情で、ウンコまみれにせざるを得なかったんだ。
それが分かったら、嘘みたいに嫌悪感もなくなった。
車椅子と飛行機問題見てたらふと祖母のことを思い出したから書いてみた。
何も好きで車椅子に乗ってるわけじゃない。
みんな「仕方なく」多少不便でも車椅子に乗ってるんだよな。
「仕方ない」ことなんだよ。
そうやってみんなで許容できる社会のほうがいいと思うんだがなあ。
別に件の車椅子ユーザーを咎めてる人達は「歩けないこと」を咎めてるんじゃないだろ 「あいつ実は頭も既に逝っているんだよ」と示唆したいならまた少し別だが