隠すべきではない。
ただ俺が言いたいのは、本当に好きなら人の目なんて気にならないはずだとか、人の目を気にするなんて趣味に失礼だとか、そんな高貴な話ではない。
自分が萌え絵が好きな事が恥ずかしいし、まして他人にそのことを知られるなんてもってのほかである。
しかし周りはどうだ
やたらでかいストラップをバッグつけた、所謂ライバーは休みの予定を仲間と楽しく立てているし
うたプリ?か何かのソシャゲをやってる、所謂腐女子は輪の中でガールズトークを弾ませている。
勿論圧倒的多数派というわけではない。しかしそれに眉をひそめる人は居ないように感じる。
アニメは他の趣味と何ら変わりない、一般的な、明るく楽しい趣味の一つとして扱われている。
まぁ所詮自分の視界内の話でしか無いが、そんなに特殊な話ではないと思う。
考えてみれば当たり前の話に思える。
何しろスマホSNS世代で、わざわざ意識して見に行かずともネットに萌え絵は溢れているし、TVCMでさえよく見る。
そんなありふれたものに嫌悪感を抱けという方が無理があるのではないか。
新垣結衣のファンだと公言しても、上原亜衣のAVで抜いているとアピールしている事にはならないように
君の名はを話題に出している大量の彼らを快楽天と結び付けるのは無理があるように思う。(例え話は下手なんだ許してくれ)
では何故俺は隠すのか。
俺にとってそこには何故か、とても、ものすごく、おおきな壁がある。
恐らくネット遍歴のせいだろう。俺の見ていた場所ではアニメの話題は隔離されていて、隔離されている側からしてもそれが当たり前だったし、それが一番平和だった。
この点に関してはなんだかんだでそう世間と大差ないだろうと感じていた。
俺の判断はほぼ間違っていなかったと思う。
ただ一つの勘違いは、俺が考えるべきは世間でなく、同じ年代の人間であったということだ。
多分明日俺が、
「実は俺もアニメよく見るんだ。いままで隠してたけどさ、ホーム画面もダブルタップでほら、古谷向日葵ちゃん。可愛いよなぁ。ゆるゆりよいよね。おっぱいもいい 心が洗われる」
なんて言い出したとしても、彼らは暖かく俺を受け入れてくれるだろう。
でも俺はそうしない。
こんな哀しい奴にならない為に、今迷ってる若い人は、隠すべきでない。