二ノ宮知子先生の『87CLOCKERS』の最終巻になる9巻が出たんですよ。
うーん。何だろうなぁ。このオチはと。
この作品は確実に途中まではまぁ面白いと言えると思うんですよ。
「世界一になったら」というフックも
伏線として成立せず。
結局、成長したのは泰君だけかと。
いや、ぼっさんという成長しかしない様な小太りのキャラもいるんですが
もう、なんかその辺も中途半端だなぁっと。
話の構造的には、
もちろん他にも色々とあると思うわけです。
実際のところは、そうした色々なパターンを考えた上で
二ノ宮先生が選んだ結末なわけで作家性としての選択だったと思うのですが、
それにしもはなんだかなぁっと。
実際、最終話に近くなると、
迷走しているなぁという印象は強いわけであります。
なんかよくわからないまま解決した航空券が手に入らない話なんかに
ジュリアをぶち込んでただろうなぁと。とか思うわけです。
まぁミケのところに戻るにしても、
ミケを飼いならそうとする形というような
成長と変化があってもいいと思うんですよ
そうすることで、
これからも話がどんどん前へ話が進んでいくのだろうな
っていう終わり方になったと思うんですよね。
登場人物が抜けていって
この辺は作品論の話になってくるのですが
読み放題とかいうの現れているわけれで
また読み返したくなるコンテンツという面において、
『87CLOCKERS』は9割9分成功しそうだったのに、
大変に"惜しい"と勝手に思っていたりするわけです。
いや、本当のことを言いうとですね。
そんなこたぁどうでもよくて、
このままではぼっさんが、
あまりにも不憫なような気がするのですよ。
というわけで、二ノ宮先生には、
ぜひとも小太りなぼっさんを中心とした
番外編を書いていただきたくどうぞ一つ。
まぁ小太りな私しか喜ばないのかもしれませんが。