2016-09-25

87CLOCKERS感想とか

まぁネタバレみたいなものもありますので。


二ノ宮知子先生の『87CLOCKERS』の最終巻になる9巻が出たんですよ。

うーん。何だろうなぁ。このオチはと。

この作品は確実に途中まではまぁ面白いと言えると思うんですよ。

しか最後に87の種明かしが、あっさりと流れて

世界一になったら」というフックも

伏線として成立せず。

 

結局、成長したのは泰君だけかと。

いや、ぼっさんという成長しかしない様な小太りのキャラもいるんですが

もう、なんかその辺も中途半端だなぁっと。

話の構造的には、

ミケのOCサポートの次は、

駆け出し音楽家サポートっていうのに才能を開花させる

ハナっていうのがきれいなオチでしょう。

もちろん他にも色々とあると思うわけです。

実際のところは、そうした色々なパターンを考えた上で

二ノ宮先生が選んだ結末なわけで作家性としての選択だったと思うのですが、

それにしもはなんだかなぁっと。

実際、最終話に近くなると、

迷走しているなぁという印象は強いわけであります

例えば話をまとめるためにジュリアというキャラクター

最後唐突に復活するわけですが、

もしジュリア登場が既定路線であれば、

なんかよくわからないまま解決した航空券が手に入らない話なんかに

ジュリアをぶち込んでただろうなぁと。とか思うわけです。

 

 

まぁミケのところに戻るにしても、

例えばハナがpcメーカー就職して、

広報担当ocチームマネージャー

ミケを飼いならそうとする形というような

成長と変化があってもいいと思うんですよ

そうすることで、

これからも話がどんどん前へ話が進んでいくのだろうな

っていう終わり方になったと思うんですよね。

 

 

登場人物が抜けていって

劣化したリフレインで終わらせるのは

いかがなものかと。

 

この辺は作品論の話になってくるのですが

これからコンテンツ電子化されていく時代

作品の消費のされ方や、読み方も単行本買いってのから

読み放題とかいうの現れているわけれで

「読み返される」という事を念頭に置いたコンテンツ作りが

ますます重要になってくると思うんですが

 

また読み返したくなるコンテンツという面において、

87CLOCKERS』は9割9分成功しそうだったのに、

最後最後ミスった様な気がして

大変に"惜しい"と勝手に思っていたりするわけです。

はい。1人の読者の勝手な思いですよ。

 

  

 

 

 

 

いや、本当のことを言いうとですね。

そんなこたぁどうでもよくて、

このままではぼっさんが、

まりにも不憫なような気がするのですよ。

 

最後に無理やりジュリアを出すのならば、

何故小太りなぼっさん放置するのかと。

 

 

というわけで、二ノ宮先生には、

ぜひとも小太りなぼっさんを中心とした

番外編を書いていただきたくどうぞ一つ。

 

 

まぁ小太りな私しか喜ばないのかもしれませんが。

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