二次創作をしたいと思った。
とあるアイドルをプロデュースするゲームの、とあるアイドルが凄く気に入ったので、
公式の供給だけじゃ物足りず、自作しようと、日夜頑張っている。
頑張っているのだが、どうも自分の中に「政治的な正しさを元に創作物を批判する人達」が住み始めたようで、
文章を書いていると、その人達が批判するので、修正するのだけど、はっきり言ってキリがない。
例えば、今書いている二次創作の冒頭の三行だけでも、
「うひひひ、お山、お山、あたしのお山、このお山、あたしのお山、うっひょー! お山、お山の先っちょも登るうううううう」
夏場の外回りの仕事を終えて、クーラーがよく効いた自社に戻ると、いつものように○○ちゃんが△△さんのおっぱ……もといお山を堪能していた。
今部屋に居る事務員も、他のアイドルたちも止めようとしていないし、△△さんもあきらめの境地に達しているのか黙々といつものように読書をしていた、それとも熱中して気付いていないのかもしれない。
たったこれだけの文章なのに、
「同性愛者を色情症のように書くのは間違っている」(いや、同性愛者かどうかは、そのちょっとよくわからないんですが……)
「たとえ同性同士であってもセクハラはセクハラ、正しく罰するべき」(はい、その、ですので、これをセクハラと咎められたあと、きちんと告白をして同意の元に恋愛関係にですね……)
「そもそも、中学生女子と、大学生とは言え未成年の女性のペッティング描写など論外」(それは……その……はい、すいません)
「もう大前提、アイドルという職業そのものが……」(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい)
などと、自分の中に「政治的に正しい表現をするべき委員会」が立ち上がり、いろいろと評論をしてくる。
それで、なにかを創作するってことは、なにかを切り捨てるってことなんだなあ、と思った。
政治的な正しさもそうだけど、そもそもこうして、公式の外でキャラクタを動かすってことは、どうしたって、それを認められない人がいる。
「でもさ、こうも考えられない?」
え?
「目が前についてるのは、前だけを見て生きろと与えられた使命に違いない」
去った、過去気にせず……
予想をも、つかない、素敵な運命
「待ち構えている。……かもじゃん。だから、がんばろうよ、いっしょに」
そっか……
そうだよね……
頑張る、僕、頑張るよ……