結構前にどこかの図書館のレファレンス事例を紹介していたウェブサイトがホッテントリ入りしていた気がする。
ここでいうレファレンスというのは、図書館で資料を調べてくれたりするレファレンスサービスのこと。
このレファレンスについては、レファレンス協同データベースというものがあり、色々なところのレファレンスの事例が紹介されているんだけれど、これがなかなか面白い。
小・中学生の質問は、授業や自由研究のためであろうと思われるものと素朴な疑問・欲求に基づくものがあるが、面白いのは断然後者である。
いくつか目にとまったものを紹介したい。
今の私にぴったりな、おもしろくて、ぐっとくる本を紹介してください。(4年生児童)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000160218
回答する方も大変だろうなと思うけど、児童の好みを探ってオススメを紹介しつつ、自分で目利きができるようにもなってほしいという姿勢が素晴らしい。
父が言っていることと違う事実が書いてある
(4年生児童)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000167347
問題となった記述というのが、「日中戦争に関する説明文」というのがちょっと引っかかるかるが、「置いていて良い」という回答を出すまでに発達心理学や図書館の自由に関する宣言が出てくるところがプロらしい。
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000168077
妖怪らしい。
飼っているカマキリを戦いに強くしたいです。どうやったらできますか?
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000161836
できないらしい。
図鑑では分からなくて昆虫館にまで問い合わせており、もはや図書館のレベルを超えている感がある。
胸がキュンとするようなお話を教えてください。
(4年生児童)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000180085
良いエピソードすぎる
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000188753
きちんと魔法使いになるための本を紹介してあげている。
備考欄を見ると着実に修行をしていて微笑ましい。
神様というものはほんとうにいるのか?(3年生児童の記述そのままに)
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000169298
授業の一環として一冊だけ参考図書を紹介した模様。
大人の質問では、けっこう専門的な質問にもできるだけ回答してあり、感銘を受けました。
また、上記の事例の大半は京都女子大学附属小学校図書館であり、良さそうな学校・図書館だと思いました。
(レファレンス協同データベースにどこまで積極的に協力しているかというだけの問題かも。)
このサイトというか取り組みが素晴らしいのはネットから質問をすることができないという点だと思う 質問や依頼するには実際に図書館に赴かなければならない そのフィルターを通して...