年齢的には1年前からR-18コーナーに正当に入ることができるし、性欲の盛んな時期でもあるため、ドンキのR-18コーナーに入ってオナホの2つや3つでも買ってみたいという願望があった。
しかし、もし性的嗜好品を買っているところを知人に見られたりでもしたらどうだろうか、また、使っているところに親が入ってきたりしたらどうなるだろうか、言葉では言い表せられない絶望に浸ることになるであろう。
そんな理由でずっと性的嗜好品の購入を躊躇っていた私であるが、この度ついに誰にもバレずに購入・使用する名案を思い付いた。
早速旅先のドンキでTENGAを購入、知っている人などいないはずなのに、つい手で覆って隠しながらレジへ。もちろん大きさ的に覆いきれず周りからは両手でTENGAを持っている青年の姿が丸見えである。
ホテルは、以前泊まった時無料でアダルトチャンネルが見れたカプセルホテルを予約。果たしてカプセルホテルの中でオナニーしてもいいのか不安になったが、アダルトチャンネル流してるってことはシコれってことだろという解釈で予定を強行した。
ホテルへ向かう私はまるでこれからセックスをするかのような緊張感に包まれていた……したことないけど。
ついにホテルへ辿り着いた私、カプセルに潜り込むやいなや真っ先に服を脱ぎ、アダルトチャンネルを着けた。
既に私の主砲は発射準備完了と言わんばかりに立ち上がっていた。
しかし、なかなか発射できなかった。TENGAの使い方がわからなかったのである。
アダルトチャンネルを音だけ聞きながらTENGAの使い方についてひたすらググっていた。
さらにアダルトチャンネルの内容が人妻ものであり、私の性癖と1ミリも掠らないため私の主砲はどんどん萎えていった。
結局アダルトチャンネルを消していつものサイトで抜くことにした。もはやこのホテルを選んだ意味が皆無である。
気を取り直し、いつものサイトで発射準備完了、TENGAに己の棒をを突き刺した。
と、同時に、私の棒に刺激が襲った。
快感などではない、ローションがただ冷たいのだ。
冷たい。女の子の穴を想像しながら突っ込んだら雪の女王のアナだったかのような冷たさである。
というか雪とセックスしてる、そんな気分であった。(あ、でもこう書くと雪ちゃんって子とセックスしてるみたいで興奮する…)
などと考えてる暇もなく、私の棒は一瞬にして冷気に包まれた。
しかし、ここで負けては男の名が廃る、私はTENGAを思いっきり上下に振り、ピストン運動を行った。
上の方を揉むと圧力がかかるといった説明があったが、そんなこともするまでもなく、私の棒は強い冷気と圧力を受けていた。
そして8往復ぐらいした頃であろうか、私は絶頂に達した……ような気がした。というのも、冷たさで感覚がマヒしてしまい、イったのかイってないのかが自分でもよく分からなかったのだ。
そして何事もなかったのかのように縮みゆく棒。
ああ、こういうことなのかと私は悟った。
私は期待しすぎていたのだ。
結局のところ、「初めて」はよく分からないままに終わる。過度な期待は裏切られる。
快感は鍛えられること初めて得られるものであり、ただで得ることはできない。
とかなんで童貞がほざいてるんだ、賢者タイムというものは恐ろしい。
p.s
いやいやローションは温めて使えよ