2015-12-26

ブラック企業定義を考えた

従業員より顧客を重視する企業」でどうだろう。良い点はいくつかある。

ひとつ目は、法律社会慣習に反すること。企業には従業員残業代を含めた給料を払い、過剰労働をさせず、健康を維持する義務があるが、顧客満足義務ではない。義務義務ではないものがあったら、コンプライアンス上、義務を優先しなければならない。

二つ目は、噂話や暴露に頼ることなく、公的理念等で検証可能なこと。例えば、*現在の*ワタミ企業理念として、「お店はお客様だけのものである」というものオフィシャルサイトにあげられている。ゼンショーは、「お客様最優先を重視した教育訓練の機会を設けています」とのこと。ブラック企業においては、優先順位ははっきりしている。

1. 顧客

2. 顧客のために行動する企業

3. 従業員

ワタミゼンショーには、会社従業員が対等な関係を築き、顧客やその他関係者に共同して責任を負う、という企業従業員健全関係は見られない。この順位を受け入れると、企業ブラック化はどうやっても避けられない。せいぜい「あまり従業員イジメすぎると従業員がいなくなるからトレーニング費用がかかって顧客迷惑がかかりますよ」みたいな話にしかならないが、「トレーニングしなくてもいいようにマニュアルルール什器を整えよう!」とか言われたらもうどうしようもない。社会には「仕事がありさえすればなんでもよい。」という人が一定数必ずいるし。

また、従業員だけをみて顧客を見ない企業は、そもそも利益を上げて存続することができないから、そういう企業社会に害をなすことを心配する必要はない。会社は適切なバランスを求めるべきで、顧客のみに優先度を振り切ってはならない。

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