これはおそらく客が悪い。中食が進む大都会(笑)であるため、普段からちゃちゃっと冷凍ご飯もしくはパックご飯で間に合わす。あるいは、ご飯はお椀ではなくおにぎりにして食うものと思っている、むしろ米をわざわざ粉にして別の料理を作る、古来には白米を豪華な寿司タネを隠すためのカモフラージュに使う、などなど、岡山人の銀シャリ冷遇っぷりはおそらく本人たちに自覚がない。そのうえ、せっかくの白米炊き立てもTKGとかいう他所からイタダキの文化で台無しにする始末である。
まあここで岡山人をdisってもしょうがない。奴らに白米飯へのリスペクトを説いたところで馬耳東風。首をすくめてアホみたいに出来てるバルに呑まれるのが関の山だ。こんな有様で、いくら岡山でも米を作ってるんです! とか言われてもな。むしろ米農家の皆さまに謝らないといけないレベルだ。なんか最近田んぼ潰していろいろ建ててる気がせんでもないけど。
とまあそういう雰囲気なので、客もあまり煩いことを言わないのか、食い物屋の米飯の扱いも割と適当に思える。特に炊き方がまずいのではないか。水加減適当とか、炊いた後もなんか適当に扱ってるとか。とにかく食い物屋に入って出てくる飯がヘタれてると大変がっくり来るので、岡山の食い物屋はもっと飯の炊き方、維持の仕方に苦心すべきだ。してくれ。特に岡山から一歩も外に出たことがないようなバイト君。お前らもっと美味い米飯ちゃんと食わせてもらえよ。もしくは食えよ。ケータイにつこてる金でまともな炊飯器の一つでも買えよ。
なんでこんなことになっているのか。おそらく岡山は他の米どころ、特に新潟以北とのつながりがほぼ無いためだろう。香川からは日常的にうどんの束で鞭打たれているおかげで岡山でもそこそこのうどんは食える。そういう切磋琢磨が必要なのだろう。
うどんで思い出した。岡山には気楽に食える蕎麦屋も極めて少ない。なんだよせいろ一枚700円以上、かけそば一杯すらも700円以上って。高級品かよ。そういうんじゃねーんだよ。俺に小諸蕎麦を与えよ。通勤経路に出来たら週4で通ってやる。吉野家蕎麦にはもう飽き飽きなんだよ。