10年前。
10周年のツアー中はほぼすべての土日をファン活動に費やしました。
あの頃は震えるほどお金がなかったけど、ものすごく楽しかった。
チケットを探す時間を惜しまなければ、いくらでもいい席が見つかって、
コンサートにいけば、森田剛が笑ってくれたり、森田剛の手に触れることができたり。
席がよくなくても、森田剛が歌って踊ってる姿を双眼鏡越しに見るのが大好きだった。
みんなにとってそうだと思うけど、今思い出しても特別な感情がぐるぐるしてた特別な時間だった。
今はもう思い出せないけど、普通にしててもすごい好きだったんだよね。
愛おしさで泣けるくらい、好きだった。
ちゃんとカッコつけてくれるところ、
ていうか、踊ってる森田剛は何者にもかえられない。
踊ってればそれだけでいいのに。っていつも思う。
そんな森田剛が好きだったんです。
何かを好きになるってことの意味を知った、と勝手に勘違いしてた。
そんな10周年の思い出があって。
おそらく、ファンの年齢層的にも、グループの状況的にも、
と、今日のコンサートを観てて10年前を重ねることになっちゃいました。
濃さが違ったなって思う。
6人だって、一緒にいる時間が当時の方が圧倒的に長かったはずだし、
ファンも、当時は寝ても覚めてもV6大好き。って思ってた人多いと思うし。
そういう人がコンサート会場に集まってたんだもん。
今は、6人にも、ファンにも、個人の時間が増えてて。
みんながそれぞれ10年分大人になったので、しょうがないこと。
そこにいるすべての人の、10年分の経験が、コンサートの濃度を薄めてる。
10周年のときは20周年なんてもっとすごく好きになってそうで怖い!と思ってたけど、
そんなことは普通にあり得なかった。
こうやって、グループとそのファンが大人になってくんですね。
少しだけ寂しく思いつつ、少しだけホッとしている自分がいます。
森田剛が、「女の子に送ったメールを間違えてあいばくんに送っちゃった」って話したとき、
今なら、この人が誰か一人の女の人を愛する決断をしても、祝福できるって思った。