2015-09-15

親戚一同が嫌い

このあい葬式に行ってきた。

改めて「この親戚一同が嫌いだなあ」と思った。


何の敵対関係もない。

「〇〇ちゃん」「〇〇ちゃん」とまあみんなフレンドリーにしてくれる。

しかし彼等と心の通じ合う気分を持ったことが一度もない。


人間関係に高いハードルを設けているわけではない。

学校でも職場でもいろんな人種の人とちょっと話をして

些細なことで笑いあって少し心が通じる、その程度のこと、

そういうのすらあの親戚達に対しては一度もない。


子供の頃からそうだった。

物凄くデリカシーのないぶっきらぼうな人達に見えた。

彼等なりに気を使ってくれてるらしい配慮はこちらには全然響かない。

彼等親戚同士のコミュニケーションを見てもぶっきらぼうぶっきらぼう、

あれでどんな風に心が通じ合うのか想像もつかない。

笑いのネタ話題も「誰々が〇〇した」ばかりで抽象的な会話やジョークは皆無。

(たまにしかいかない私にはその”誰々”の解説をしてくれるが、興味ないし知ったこっちゃない。)


何についても生き方や興味があまりに違いすぎて

人間はこんなにカルチャーが違うってことがあるんだなあ」

「血が繋がっててもここまで絆を感じないこともあるんだなあ」

と毎度感心する。

そしてとっても居心地が悪い。

旅行で泊まる民宿でもあの親戚一同と一緒にいるよりはよほど心が休まる。


から私はサマーウォーズが好きだ。

評論家町山智浩自分田舎の親戚一同が嫌な奴等だったからという理由

あの映画のことも「現実はクソなのに美化している」みたいに言って叩いていたが、

私は自分の親戚一同が嫌いだからこそあの映画に夢を見て満足した。


みんな知的でそれなりにウィットがあって

年に1、2回集まるなら十分楽しい親戚一同で

すごい智慧と慈悲のある家長がそれをまとめ上げてるファンタジー


そこに少し緊張しながらも迎え入れられて一員になるあの話は楽しかった。

町山みたいなのは余計なお世話だ。

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