2015-08-07

「おいしい」ってさ

http://anond.hatelabo.jp/20150807092025

『とっても美味しいです!』

6畳程の小さな店に響き渡る様に叫んでしまったことがある。他のお客さんがいるのに。

そんな高給取りじゃないけど、一人暮らしだと全く困らないくらいの収入があって、都心にすんでて、女性モテたいからちょっとこじゃれている店を廻って、dancyu読んだり、肉を美味しく焼くためにcooking for geeksとか読んでるとさ、なんとなく「美味しさ」って何かわかってきた。ような気がする。

好きな異性と一緒に食べると美味いっていうのは間違いないけど、間違いだよね。

セックスのことばかり考えてたらそりゃ味もわからなくなる。今目の前にある飯なんてどうでもいいんだもん。相手の女の子がどこに住んでで、何時終電で、今食べる場所から徒歩5分以内にちょっと薄暗いけれども気後れしない程度のBARがあって、そこからホテルまでどう移動するかを相手にストレスなく完遂することが重要から、味なんてどうでもよくなってしまう。

そら何食べても”美味い”以外の感想ないよね。

冒頭の叫びは、創作フレンチのお店なんだけど、いままで食べたことがなかった旨味だった気がする。それが最初から最後まで綺麗に整えらていて、ストーリーがあって、ワインべらぼうに美味しくなって、もう何食べてるかわからない状態だった。

そこのお店は食べログではそこまで評価が高くないから、その旨味、味付け、コスパが気に入らない方たちがいらっしゃったようだ。

だけど俺は連れて行く女の子を変えても、セックスできるか微妙な子を連れて行っても、全然そのお店の味は『とっても美味しい』。

んで、気に入って年に何回か食べに行く。

そこくらい美味しいお店がないか、探す。

そうすると、味覚がボトムアップしているのに気がついた。

今まで”そこそこ美味しい”と思っていたものが”あまり美味しくない”になる。

このお金だして、この味はないな〜とか思ってしまう。

一番味覚のボトムアップを感じたことが、母親料理がそんなに美味しいと思わなくなったことだった。

母親はどこかで料理修行をしたことはないけど、高校生の頃から家族全員のご飯を作ってきた人らしく、俺が友人を家に連れてきて母親が食事を振る舞うと、全員もれなく絶賛していた。俺も美味いと思っていたし、他のお家で頂くご飯とか、彼女手料理自分母親より美味しいと思ったことがなかった。

それが久しぶりに実家に帰る。母親嬉しい。ご飯張りきって作る。

なのに”美味しい”から、”そこそこ美味しい”になっていた。

表現としては、深みがないというか、ボディが弱いというか。

なんか食べてて物足りない気がした。

味が薄いということもないし、変な雑味があるわけでもないんだけどね。

安心の味付けで、懐かしいという感情は変わらないんだけど、口の中ではどうも『うぅん?』という、物足りなさを感じた。

その物足りなさを感じたとき

『おいしい』がわかると思うと、俺は思う。

記事への反応 -
  • きれいなご飯、というのが嫌いだ。 真っ白なお皿に余白たっぷりに盛り付けられた、何か分からない野菜、ソース、テリーヌやパスタ。見た目は芸術品のような料理たちは、スマホ...

    • http://anond.hatelabo.jp/20150807092025 『とっても美味しいです!』 6畳程の小さな店に響き渡る様に叫んでしまったことがある。他のお客さんがいるのに。 そんな高給取りじゃないけど...

    • 単に増田が味音痴なだけでは…… ファミレスをおいしいと感じている時点でかなり怪しい。

    • 毎日部活でおなかを空かせていた高校生の頃が「おいしい」のピークだったな。 お洒落だとか人づきあいだとかを気にせず、あれだけ純粋に「おいしい」を享受できる時期は 人生で二度...

    • こういう、オシャレご飯嫌いみたいなのって、添加物絶対ダメ派とかとある意味同じ匂いがする 美味しいかどうかは、食べて美味しいかどうかだけで決めればいいのに、何で見た目とか...

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