SIerから、組み込みやアプリのソフトウェア開発、製造派遣までやっている。
短期的な利益優先だから、元請けに応じて会社の方針がコロコロ変わり、
営業所の所長が毎年変わる感じ。
契約途中で派遣先が変わったのだが、そっちの方がレベルの高い仕事で、スキルアップになるから特に不満はなかった。
ただ、当時の所長の人徳なのか知らないけど、ほとんどの人が辞めてしまった。当時の課長も。
期が変わって、新しい所長と新卒やこれまで文系だった人とかがたくさんやってきた。課長は別の人になった。
今まで技術中途しか採用してなかったんで、会社に彼らを教育できるノウハウがあるハズがない。
新しい所長はいい人だったから、バラバラに派遣先に散った各社員の情報伝達の仕組みなどでヘルプコールがかかったらアドバイスした。
仕組みが立ち上がったら、維持できるようにサポートした。この辺で何かのリターンを要求したことはない。
仕組みの名目上の責任者は課長だが、手足となったのはオレだった。
オレは派遣先の仕事が最優先で、他の社員のサポートなどできるはずがないと何度も説明した。
新卒や文系の彼ら相手に、単語一つとっても意図と間違って伝わることがよくあったからだ。
彼らのサポートを直接やっていたら、こちらの身がもたない。
課長はその辺をオレにやらせたかったらしく、以前から何度も秋波を送ってきた。
所長も他の社員や上の人々の対応で忙しく、オレの相手をするプライオリティは低かった。それは同情する他なかった。
いよいよ任命されたんで、オレは退職し別の会社に移ることにした。
最後の引き留めで印象に残ったのは、オレが営業所で一番収益をあげていたんだそうだ。
ま、仕方ないよね。