そして、誰かに言われるままに犯人かどうかも分からない人間を取り押さえて
あまつさえ逮捕能力がないにも拘らず勝手に拘束して探偵を気取ってみせるその姿勢は
それなのにこの世の中は勧善懲悪でまかり通っている。
しかしながら、その勧善懲悪主義も真実が根底になく、あくまで自らをアピールする場と化しており
そして警察や鉄道警備隊、駅員の仕事さえも奪いかねないのである。
冤罪事件の多くは、そうした身勝手な信条で以って犯人かどうかも事前に見ない歪んだ正義感出しまくってる
勘違い野郎の責任であり、本来当事者同士に公的な立場の第三者の仲裁によって事件解決に向かっていくはずが
ただ、どこまでこの勘違い野郎の介入が許されるべきか法律上定まっていない事が甚だ冤罪被害者にとって悲劇といえよう。
痴漢被害者などが「この人、痴漢です!」と叫んだ瞬間から冤罪の可能性が孕んでいるにも拘らず
己が信条に揺り動かされた自称正義漢が悪を倒すヒーロー物に憧れて目の前の悪を防ぐ事について、一瞬でもいいので
考えて欲しい。
本当にそいつが犯人なのか瞬間的にでもいいのでよく調べてみることだ。
冤罪被害者にとって悲劇なのは痴漢被害者などがあくまで主観でしか判断できないという点を以って警察など司法は有罪に持っていくのだから、
為す術がない、いわゆる弱者的立場なのだという事をよく考えて行動して欲しいのである。
もしも本当に冤罪だった場合、この勘違い野郎は果たして自らの行動に反省するだろうか。
いやしないだろう。
何故なら正義感を持った殆どの勘違い野郎は、それが勘違いである事にさえ気付かない夢見がちな少年の心を持った甘い奴なのだ。