元ネタの信憑性はいろいろあれだし、死者が出るような事故があったかどうかは知らないけど、増田のつっこみ方がなんかいろいろ気になったので、逆つっこみ。
そもそも、学生が自分でテーマを決めて実験するなどという学生実験はない。だってそうでしょうそういうのは卒論だよ。いくつか用意されたテーマの中から学生が選ぶという形式なら有り得るが
テーマを決めて、と書いてあるだけで、選択肢がなかったかどうかはわからない。それに学生たちが自分たちでテーマを決めて実験する学生実験がないとは言えない。ぐぐってみたら実際にそういう学生実験を行っている大学も存在する。
アルカリ金属と水の反応なんてのは水素と酸素が生成する例の奴なわけで、反応してできるのは水なのに何をどう水上置換するというのか。
できるのは水素と水酸化ナトリウム、じゃない? 水素は水上置換できるよね。
それに水上置換用の水が、そのグループの使うものとは限らないよね。
アルカリ金属の保管であるが、アルカリ金属は本来石油に保管するものではない、というか、石油とかアルカリ金属というのは概念であって、こんなところでこんな書き方をしては「迫力無し練習しとけ!」と言いたくなる。まともな記述能力の持ち主なら、当然、金属ナトリウムは灯油に保管する、と書くところである。もちろんMSDSにもそう書いてある。
単なる書き間違いでしょ。「ナトリウム 石油 保管」でぐぐってみると、石油の中に保管するって文章がたくさん出てくる。慣用的に灯油を石油と呼ぶことは珍しくない。灯油を使う「石油ストーブ」ってのがあるくらいだから。
化学系の学生なのにそんなこと間違える奴はいないって? でも化学系の実験してたっていう人が、アルカリと水が反応して水素と酸素が発生するとか書いちゃうんだから、そのくらいの間違いはありえるでしょ。
「蓋を開けたら発火した」という記述も突っ込みどころである。かりにむき出しの金属ナトリウムで湿度100%であったとしても、室温ではそんなに素早く反応しないし、発火してもまわりに可燃物がなければ燃え続けることはない。
あなたが大好きな「化学実験における事故例と安全」の中に「ドラフト内で金属ナトリウムを実験に用いるために、シャーレ内のヘキサンに浸した状態で放置していたところ、ナトリウムが部分的に空気に露出して発火した。」とあるけど。
戸棚のガラスがささるのも爆発の方向を考えたらおかしいし、いくら20年前でも金属ナトリウムを扱うときは防護眼鏡をつけていた筈なのにそういった記述もなく失明したことになっているのも無理がある。
高校のときにナトリウムの反応実験やったけど、生徒も教師も防護メガネなんてつけなかったぞ。ナトリウムくらいならつけないこともあるっしょ。
http://hagex.hatenadiary.jp/entry/2013/12/21/093819 こういうヨタ話を、真偽定かでない、という前提で広めることは、遠まわしな化学へのディスリスペクトであると思うので突っ込んでおく。 元記事...
元ネタの信憑性はいろいろあれだし、死者が出るような事故があったかどうかは知らないけど、増田のつっこみ方がなんかいろいろ気になったので、逆つっこみ。 そもそも、学生が自...
書いてあることはほとんど説得力のあるものばかりなのに、なぜ水とナトリウムの反応で水ができると思ってるのかが謎い。
文末のリンクがメタリンクになっているのは、その部分が釣りということ?
水素 の 素 を書き忘れただけだろ。