これから書くことは完全に後付な上、既にどっかの誰かが言っていることに被ってる可能性大だが、それでも書いてみる。
結論から言うと、AKBがこれだけ盛り上がったのは、今も昔もアイドルのコア層である、童貞のマスを取り込めたから。
以下具体的な説明。
まず前提として、世の男の9割にとって、女にモテないのは日常的な話。
世の人口の半分が男なわけだから、その9割つったら物凄い人数なわけで、モテないと一口に言っても、その中で更に色々カテゴライズできる。
あとはカテゴライズした結果、各々のボリュームがどんくらいかという話になる。
ではモテるかどうかの次に来るカテゴライズはというと、本題になる童貞/非童貞。
あ、これは精神構造的な意味での分類だから、素人童貞も童貞に含めるし、玄人童貞でも非モテ()こじらせたのが治ってないなら童貞と見なしますw
まあ普通に考えて非童貞のほうが人数は多いんだけど、今や童貞だってかなりの人数だ。
老いも若きもいっぱいいる。少なくともツイッターで童貞ディスったら炎上するんじゃね?ってくらいはいる。
で、AKBが登場するまで、童貞の皆さんの中でも抜群の存在感だったのが、いわゆる2次元萌え。
それもあってか、少なからぬ人が童貞=キモオタくらいのイメージを抱いていた。
秋元氏の慧眼は、それはあくまでイメージであって、実態は違うということに気づいた所。
確かに萌えオタは目立っているけど、童貞のマスじゃないってことだね。
むしろ童貞のマスにとっては「嫁がディスプレイの向こうにいる」時点で「はい解散」なんだけど、そんな彼らは殆ど取り上げられなかったというか、見えてなかった。
それは彼らの趣味嗜好が分散して、控え目にまとまっちゃってるからだと。
要するに各人がぼっちか、それに近い希薄な繋がりしか持たない状態で埋没していたのだ。
そんな彼らを惹きつけるキーワードは「親近感」というのが、秋元氏の企画の原点だろうね。
そりゃガチアスペでもない限り、人が常に他の誰かを必要としているのは明らかで、しかも人恋しさは人間関係が希薄になればなるほど強まる。
それこそ、気になるあの子がディスプレイの向こうでは絶対満たされない程度にね。
だから「いつでも会いにいけるアイドル」「ファンの皆で育てるアイドル」である必要があった。
まあ最初は上手く行かなかったみたいだけど、それでも基本路線は変えないまま一時代を築いたんだから、「正しい」と言うべきだろう。
いやあ、本当に目の付け所が凄いと思う。
なんつーか、童貞を去勢する商売をやめろとは言わないが、もう少し日陰でやるもんだろ・・・。