今から10年以上前の話だけれども、僕が通っていた高校は共学であったけれど
だから、僕のような童貞でも僕の友人のデブ型オタクでも迫害されること無く多くの友達に恵まれた。
で、このデブ君なんだけれども
キモい事を自虐的ギャグにして笑いを取るような人だった。ドランクドラゴンの塚地をもうちょっとキモくして太らせた感じ。
彼にあったのは高校一年の頃、スーパーロボット大戦の会話をしているのを耳にして僕も話に入ってから友人になった。
一年の時のクラスはそこを中心にして、ライトなオタクでもそうでない人でも集まってクラスの男子全員が別け隔てなく友人という結構珍しいクラスになった。
その中にかなりのイケメンがいた。
サッカーもやっているし、顔立ちも整っていて、結構モテるらしい。
はじめはイケメン君も同じくサッカーをやっていた同じ中学の誠実そうな奴と一緒にいた。まるでまるちゃんの大野くんと杉山くんみたいな感じだ。
だが、次第にイケメン君はデブ君と一緒にいることが多くなった。
イケメン君もデブ君の自虐ギャグに乗っかる感じで笑いをとるようになっていた。
最初はかなりイケメンだったのだが、次第にデブ君の雰囲気に飲まれていってだいぶかっこ良さは削がれた。
凄いよマサルさんのまちゃ彦が最初イケメンだったのに、最後の方になると三枚目になっていくような感じだ。
二年、三年とクラスが変わり続けても
彼ら二人はずっと一緒にいた。
イケメン君がデブ君の上に乗ったりそんなスキンシップも増えていった。
肩車したり、ハグをしたり…
周りの女子たちも、あの二人付き合ってるんじゃないの?とか囁いていた。
僕もデブ君に「もしかしたらイケメン君は君のことが好きなんじゃない?」と言ってみたのだが、
デブ君は「そんなの有り得ないよー。仮にホモでもこんな不細工なの好きにならんってwww」
みたいな感じで笑ってた。
でも、最近知ったんだけれども
ゲイ業界では、デブでかっこ良くない人でも割かしモテるそうだね。
三年にもなるとイケメン君は同じ中学の誠実君とは別の友人グループになった。
というかイケメン君は元々女子を含めたリア充の人たちとも交友関係があったのにも関わらず、デブや童貞だけのオタクの人たちの仲間になった。
卒業間近になった時に、デブ君は就職するということになったのだが、
デブ君はイケメン君に同じ学校にいかないかとかなり誘われたらしい。
彼らはその後どうなったのだろうか。
デブ君は女子小学生っていいよねゲヘヘヘヘって言っていたからきっとホモに開眼することはないだろう。
高校生ともなると、誰それが付き合ったとか、別れたとか