時給800円と8万円――仕事をしていて、なぜ100倍もの差がつくのか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130313-00000031-zdn_mkt-ind
この記事で気づいてほしいことがある。
マッキンゼーのコンサルタントは時間いくらでお客さんからお金をもらっているということ。
つまり、IT業界批判でよくある「人売りビジネス」と同じなんだな。
単価は10~20倍くらい違うけど、SIの世界でSEやPGを売る「SES(システムエンジニアリングサービス」契約と、
コンサルを高値で派遣する「コンサルティング契約」は、本質的には変わらない。
大手コンサルティングファームでは、プロパーコンサル1人+名も知らない怪しい中小コンサルから来た
多重派遣もバリバリある。業務委託契約だから契約上は多重派遣にならないが
指揮命令系統はメチャクチャで、偽装請負が成り立ちまくっている。
多重下請構造におけるコンサルのピンハネ率もとんでもなく高い。
SIの世界では20~30%のピンハネが多いが、コンサルの世界では50~60%が常識だ。
元記事にある「マッキンゼーのシニアクラスのコンサルタント」を例に取るとこんな感じになる。下請け以下に流れる金額は想定だが、大きく外してはいないはずだ。
客→マッキンゼー 8万/h→下請け 3万/h→孫請け 1万/h→孫請けと契約している個人事業主(実際に仕事する人) 4000円~5000円/h
受発注側どちらかに居た人ならわかると思うが、「上級コンサルタント 3.0人月 900万円」
そして1ヶ月の労働時間がある時間(だいたい160~180時間)を超えたら時間単位で追加料金を請求する。
つまりコンサルタントは人売りビジネスであり、人月ビジネスであり、ピンハネビジネスなのだ。
SIと同じように。
なのにSIは「多重下請人月ピンハネビジネス」と批判されるが、同じ業界構造であるコンサルは批判されない。
と言うより、コンサルの世界を批判する記事やブログを見たことがない。
何故だろうか。
個人事業主に発注するの怖いもん。 使い物にならなかったら、怒られるの僕だもん。