件の旅行エントリについて思い出したのが、アメリカでのルームシェアの話だった。
アメリカじゃあ恋人でもない初対面の男女がルームシェアするなんてことは全く珍しくない。
最近の米ドラマでNew Girlというのがあるけど、これは男3人と女一人がルームシェアするコメディだけど
日本で同じドラマ作ったら必ず挿入しないといけないであろう「男女で同棲……」みたいな遠慮、とまどいなどが全くない。
留学生に聞いても意識するほうが粘着質でキモイという話だし、異性同士が同じ部屋でも別にそういう関係でないなら、変な遠慮とか罪悪感とかもない。
恋人がいても別の異性との同棲は普通だし別にこだわる所でもないし、むしろパーティーにも呼んだりして仲良くなったりもする。
日本育ちとしてはびっくりだった。
恋人がいる日本人が異性とルームシェアしたら違和感ありまくりだし、異性を部屋に上げたらセックスOKのサインみたいなのがどこかあるから。
だからお互いに全くその気のない異性を、緊急でもないのに「うちに泊まれば楽だからとまってけば?」とかは言えないし、相手も遠慮するだろう。
今回もそう、一緒に旅行にいって一緒の部屋に泊まった恋人同士という時点で、セックスを仕掛けてもよいだろう、とか。
セックスの前には必ずロマンチックな雰囲気になる必要がある。それでお互いがノったらめくるめくセックスの世界にGoなのである。
だからどちらかが嫌だという意思表示をしたら"Come on"とか言うし、それでもダメならついてねーなという感じ。
この状況なのに?!すでにこの時点で断るの?!とかいって、相手を攻めたりはしない。
明らかに誘ってきたのにとかは別として、状況だけでどうとかはない。
セックスの意思のない相手とセックスして嬉しいのは、向こうではオラオラしたいタイプだけなのだろう。
旅行中のカップルでもセックスしたくないときもあるだろう。誕生日でも、クリスマスでも嫌なときは嫌だし、したい時は出発10分前でもするのである。
件のカップルは、この状況だから、この時点でこういうものだから、ではなく、その時の相手の意思を尊重するべきだったんだと思う。
男性はそれが嫌なら別れるか待つしかないし、女性は身体を差し出すか別れるしかない。
お互いに暗黙の期待をして、「この状況だからセックスOKだろう」「この状況だからセックスしないでいてくれるだろう」ではなく。
男性が不機嫌になって無愛想というのは実に子供っぽいし、女性も「わかってくれるはず」ではなく改めて意思をきっぱりと説明するべきだっただろう。
対話で分かり合おうとするべきだった。
○○した時点で、というのは日本人ならよくある考え方だけど、気をつけないと不幸も多いと思う。
どこにでも誰にでもイレギュラーはあるし、「こうしてくれるはずだ」が裏切られた時は誰も悪くないのにショックだけは受けるというめんどくさいことになるしな。
件の男もノッテくるかなと思ってアプローチしただけでそのアメリカ人の話と変わらねえじゃん。
「日本で同じドラマ作ったら必ず挿入」まで読んだ。
アメリカみたいな多民族国家と違って、日本人って統一民族なわけですよ。 だから無意識化で「言わずとも伝わる」みたいな部分があるんだと思う。 だからNOと言っててもNOじゃない時...